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平成22年 3月  予算特別委員会-03月17日-01号

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  1. 大田区議会 2010-03-17
    平成22年 3月  予算特別委員会-03月17日-01号


    取得元: 大田区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-03
    平成22年 3月  予算特別委員会-03月17日-01号平成22年 3月  予算特別委員会 平成22年3月17日                午後1時00分開会 ○高瀬 副委員長 ただいまから、予算特別委員会を開会いたします。  昨日に続き、第1号議案 平成22年度大田区一般会計予算、歳出の款別審査を行います。  第5款産業経済費の審査を続けます。  質疑に入る前に、理事者の皆様に申し上げます。質疑時間には、答弁も含まれますので、簡潔な答弁をお願いいたします。なお、答弁の際には、その都度、自己の職名をはっきりと告げた上、答弁していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。  それでは、質疑に入ります。  政友会、質疑を願います。 ◆湯本 委員 今年は、いよいよ羽田空港が国際化をする年になりました。国際化がうまく、スムーズにこのまちにも溶け込んでいって、地域の発展の起爆剤になっていただくように、まさに区長がご尽力いただいていると思います。我々も、地域住民の一人として、執拗に期待をしているところでございます。  今日は、その中で、国際化の就航記念事業ですね。これが、予算計上されておりますので、この予算の中身について、まずご説明をいただきたいと思います。  これは、一体どのように、約6,000万円を使われるのか、お伺いいたします。 ◎青木 観光課長 国際化記念イベントの中身についてのご質問でございますが。  会場は、羽田空港内でできないかということで、現在、各方面と調整中でございます。時期は、開港予定とされる10月より前に実施を想定して、具体的な日程につきましては、現在、調整をしてございます。  内容につきましては、現在、羽田空港国際化記念事業実行委員会が主体となりまして、ご検討いただいているところでございます。  例えば、その意見の中で、委員会の中で出ているところでございますが。羽田空港と結ばれる地域との、国際交流が図れるような、国際色豊かなイベントでありますとか。具体的には、食や文化や物産の国際交流が図れるようなブースの展開や、音楽、ファッションなどのステージ展開などができたらという意見が検討されているところでございます。  それから、先ほど6,000万円とおっしゃいましたが。6,000万円については、それ以外にも、こちらのほうの記念イベント以外にも、例えば来ーる大田区大使の予算でありますとか。あと、広報物の予算というものも入ってございます。 ◆湯本 委員 そうすると、イベントだけでいうと、幾らぐらいの予算になるのでしょうか。 ◎青木 観光課長 イベントだけで申し上げますと、約5,600万円でございます。
    ◆湯本 委員 OTAフェスタがありますね。あれは、一体どれぐらい予算がかかっているのでしょうか。 ◎青木 観光課長 OTAふれあいフェスタの、平成21年度の予算は、4,184万円でございます。平成21年度の実績は、決算前でございますので、概算でございますが、約4,100万円となってございます。 ◆湯本 委員 OTAフェスタよりも、この金額だけを見ると、規模の大きいものを企画をされているのかなという思いがします。  これは、やはり節目ですから、情報発信をしていただきたいと思っているので。この予算が、有効に使われることを期待しておりますし、中身の濃いイベントになっていただきたいなと思っております。  このイベントは、実行委員が企画したものに対して予算がついているわけですが、ほかの、区民の中で、やはり羽田の就航記念事業のイベントを、ほかにもやりたいという企画をしている人たちがたくさんいると思います。そういう方々に対しての支援というのですかね、こういうのは何かお考えになっているのでしょうか。 ◎青木 観光課長 他のイベントというか、実際に地域で行われているイベントに対して支援はしないのかということでございますけれども、羽田空港の再国際化に関しましては、区全体で地域を盛り上げていくことが重要であると考えているところでございます。区が主催する他の事業を始め、地域で行われる各種行事とも連携をし、羽田空港国際化を機に、区内が活性化するように、区民の皆様とともに事業を推進していく所存でございます。  具体的な支援でございますけれども。例えば、国際化記念の統一テーマを冠につけて、統一したマスコットマーク等を活用しながら、PRをともにするような事業については、例えば、国際化記念事業PRパンフレットや、ホームページでの事業のご紹介などといった広報手段を活用しての支援を想定しているところでございます。 ◆湯本 委員 区の主催のイベントに5,600万の予算計上をするということは、イベントにお金がかかるということを理解しての予算計上だと思います。  当然、区民がいろいろなイベントを考えているときに、やはりお金がかかるのですよね。一方、5,600万、もう一方はPRとか、人形とかロゴを貸し出すだけだと、どうなのでしょうかね。非常に、これから盛り上げていこうという区民に対しても、もう少し、やはりイベントはお金がかかるのですね。予算的な支援というのは、考えられないのでしょうか。 ◎青木 観光課長 財政的な支援を講じることができないのかとのご質問だと思いますが、個々の実際のイベントに関しましては、ある程度まとまった金銭的支援を講じることは、数多くのイベントが出てきた場合でございますとか、実際に、どのようなイベントをという、制約の課題など、多々難しい面もあるかと存じてございます。  ただし、委員がご指摘のとおり、区内で多くの羽田空港国際化を記念するイベントが行われることは、この機に、区内を活性化しようという本来の目的にも合致するところでございます。今後、そのようなイベントとともに、事業を実施していくような形を、どのように整えていくのかということについて、予算をどのように執行していくのかということも含めて、検討してまいりたいと考えてございます。 ◆湯本 委員 これは、ぜひお願いします。  一つ、私の感覚で言うと、実行委員の方も、区民の方が中心になっておやりになっております。他方、そうでない方々も、やはり区民が行っている企画であったりするわけですね。同じ大田区民が企画しているもので、性質が一体何が違うのかなという気はするのですね、同じだと思うのですね。ただ、全部のイベントに5,500万円支援するなどということは、到底できるわけがないと思っておりますので。中身の精査も当然必要です。それは、区としてなじまないものに対しては支援はできないと思います。きちんとした中身のものには、しかるべき支援というものが必要だと、私は考えております。やる人によって、何かこう、大田区が目的としていることと、イベントの中身が合致をすれば、何か性質の違いというのですかね、そういうものはあるのでしょうかね。 ◎青木 観光課長 今、目的を同一であるならばというご質問だったと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、区内で多くの羽田空港国際化を記念するイベントが行われるということは、この機に区内を活性化しようという、本来の目的に合致するところでございますので。そういった意味でも、性質の違いというものはないと考えてございます。 ◆湯本 委員 とかく、行政のかかわりが強いところ、町会だとか、自治会だとか、各産業団体ですね。こういうところとは、チャンネルが深いと思うのですけれど。区長がおっしゃっている、地域力というのは、そこだけではないですよね。それ以外の人たちが、いろいろなことを取り組みをしたときも、やはりこれを支援をしていく。これが本当の意味で、地域力の底上げにつながっていくように、私は思っております。  まさに、区が今見えていないところの人たちが、何かをやろうといったときも、ぜひ支援をしていただきたいなと思っています。  具体的な例を上げると、一つは、大森のノリの組合。大森というのは、ノリのまちだと。この人たちが、イベントをやろうと。ただ、ノリを売るだけでは話にならないと。地域の人と一緒に、ふる浜を使って、あと、アスレチックのオープニングイベントも一緒に行政とやろうと、こういったときに、何か支援ができないのかという相談をすると。今の枠組みでは、できないらしいのですね、その5,600万円というのはあくまでそのイベントに対してだけだと。こういうことは、非常に、何というのですか、残念だというか、さびしい思いがしています。  せっかく浅草ノリが取れて、区長も食べておいしいと言ってくれた。あの人たちは、これを一つのブランド化していったり、まちのイメージをつくっていこうと必死になって努力をしてくれております。ぜひ、こういうところの支援もしていただきたいと思っておりますし。また、東京青年会議所の大田区の委員長、実は鈴木隆之さんが今やっておりますが。この団体も、国際化就航記念事業を今、企画をしております。ここは、行政と全くチャンネルがないわけではないでしょうけれども、特に距離感が近いという感じでもないと思います。  まさに、これからの次世代を担う20代、30代の方々が中心になって、さまざまなことを今、やろうと思っている。こういうところとのかかわりというのは、比較的、今の大田区は薄いと思いますし。逆に、いいチャンスだと思うのですね。30代、20代が、積極的に参加できるいいチャンスになると思いますので。ぜひ、そういうところにも目を向けて、一緒にやれる環境をつくっていただきたいということを要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○高瀬 副委員長 伊藤委員。 ◆伊藤 委員 前回、職員の給料は、世の中的にどうなのだという話をしましたが。そのことを、もう一度、ちょっと確認をしたいのですけれども。  役所で働いている、同じ役所で働いていて、同じ時間働いているという意味で、例えとして勝手に上げさせてもらっているのですけれど。受付にいる女性たちの、あの給料、一体幾らとおっしゃいましたか。 ◎佐藤 経営管理部参事〔総務課長〕 前回に引き続きということでございますが、本庁舎の総合受付の業務委託ということでのお話でございました。  現在、3人の業務員で回しておりまして、年間の、平成21年度の契約額でございますけれども、全部で約800万円といった金額になってございます。  その中で、受注業社が、その経費をどのような内訳で使っているのか、そこまでは把握はしていないということでございます。 ◆伊藤 委員 私が先日、聞いたときは、1人800万円で契約して、そこから会社の経費が取られるのかなと思ったら、3人で800万円。それで、さらにそこから経費が取られているということになると、想像するに、本人たちには、もらえる給料というのは、かなり金額が抑えられてしまって、もしかしたら、100万円台ぐらいではないかなという思いがあるのです。  同じ役所の中で働いていて、平均ということですから、年齢的にも多少下がるかもしれないですけれど。ほかの人たちは700万、800万もらっていて、片や、そこから発注しているときには、その相手は100万、200万で使ってあげようという。それは、世の中的にどのようなものでしょうねという思いがあります。  ただ、現実そうなのですから、これは、その給料に見合うだけの仕事を。例えば、あの受付の人たちがやっている5倍の仕事を職員はやってもらって当たり前なのだと。是正できないならせめてそのぐらいの思いで仕事をしていただきたいと思っています。  その中で、先ほど、観光課長に聞きたいのですが。今年度予算が5,000万円ですか、イベント費。その内訳、どのようなイベントを考えていて、それに対して5,000万円かかるのですか。もう一度、聞かせてください。 ◎青木 観光課長 今回のイベントの中身については、先ほどもご答弁させていただいたところなのですが。例えば、今現在、羽田空港国際化記念事業実行委員会の中で検討しているところでございます。  例えば、羽田空港と結ばれる地域との国際交流が図れるようなイベント。具体的には、地域や国の食とか文化、物産の国際交流が図れるようなブースの展開でありますとか。音楽やファッションなどのステージ、そういったものの交流が図れる、ご紹介できるようなイベントというものが検討されてございます。 ◆伊藤 委員 実行委員会で検討中だというお答えですけれども、そうすると、どうやってこの数字をはじき出したのですか。まだ決まっていないのに、予算立てをしたその根拠、どうやって計算したのか教えてください。 ◎青木 観光課長 5,600万円の根拠というところでございますけれども、イベントの内容については、確かに現在、実行委員会の中で検討中でございますけれども、例えば先ほど申し上げましたような、羽田空港の中で、例えばこちらのほうのイベントをやったときに、必要と思われます経費を、予算という形で計上させていただいたというところでございます。 ◆伊藤 委員 まだ決まっていない段階で、ある程度の枠を取ったという感覚なのかなと思いますが。これから検討をしていく中で、もっといろいろなアイデアが出てきて、それはすばらしいアイデアだというものが見つかって。だけれども、それが例えば5,000万円では足りないやというときには、柔軟に、その額を増やす。また、先ほど同僚も言いましたけれども。区以外の、実行委員会以外のところからも、そういうアイデアが出てきたときには、きちんとそれに対して予算を対応できるようにするという考えはありますか。 ◎青木 観光課長 今後、アイデアが出てきたらという場合、予算を組む気はあるのかというご質問だと思いますが、個々のイベントについて、ある程度まとまった金銭的支援を、例えば講じるということは、数多くのアイデアですとか、イベントが出てきた場合、予算確保の問題でありますとか、制度設計の課題とか、難しい面もあることと存じてございます。  ただし、委員がご指摘のとおり、区内で他のイベント等、さらにいいアイデアが出てくるということは、羽田空港の国際化を記念するという意味においては、区内を活性化しようとする本来の目的と合うところでございます。  今後、そのようなイベントにも、事業を実施していく形をどのように整えていくのかについて。また、予算をどのように執行していくのかという点も含めて、検討してまいりたいと考えてございます。 ◆伊藤 委員 ぜひ、開港記念イベントというのは今年しかできないものですよね。これから先、やはり大田区が国際都市として、本当に大きく位置づけられるためには、やはり今年のイベントの重大さというのはあると思いますので。ぜひ、思い切った予算立てをはじめとするアイデアを募集してくれるなり、政策をしてほしいと要望しまして、質問を終わります。 ○高瀬 副委員長 以上で、第5款産業経済費の審査を終結いたします。  次に、第6款土木費の審査に入ります。理事者の説明を求めます。 ◎鴨志田 企画財政課長 それでは、事項別明細書の160ページをお開きいただきたいと存じます。  160ページ、第6款土木費でございます。本年度、149億1,047万3,000円で、5億5,606万円の減となっております。  第1項土木管理費、本年度33億1,757万6,000円で、2億6,875万7,000円の減でございます。第1目土木総務費は、本年度20億1,138万6,000円で、2億683万3,000円の減でございます。主なものは、右側161ページ3番、都市基盤管理課事務費で、3億7,042万7,000円の減でございます。  第2目公衆便所費、本年度7,171万6,000円で、2,717万8,000円の増でございます。主なものは163ページ、2番、公衆便所の新設改良で、多摩川野球場公衆便所建て替え工事に伴い、2,900万円を新規で計上してございます。  162ページ、第3目交通安全対策費、本年度12億3,447万4,000円で、8,910万2,000円の減でございます。主なものは、右側163ページ、2番、自転車等駐車場整備維持管理等で、1億2,443万1,000円の減。4番、交通安全推進事業で、1,911万1,000円の増でございます。  第1項土木管理費は、以上でございます。  164ページ、第2項道路橋梁費、本年度74億1,012万7,000円で、4億2,464万8,000円の増でございます。第1目道路橋梁総務費、本年度2億4,527万6,000円で、5,287万7,000円の減でございます。主なものは、右側165ページ、3番、地籍調査事業で、2,715万1,000円の減でございます。  第2目道路維持費。本年度18億5,080万円で、7,439万3,000円の増でございます。主なものは、右側165ページ、1番、道路等維持補修で、3,606万2,000円の増でございます。  166ページ、第3目道路新設改良費、本年度35億5,528万5,000円で、8,842万9,000円の減でございます。主なものは、右側167ページ、2番、大岡山駅周辺地区の整備で、6億8,658万4,000円の増。169ページ、6番、道路改良事業で、8億826万3,000円の減でございます。第4目橋梁維持費、本年度341万円で、4,532万5,000円の減でございます。第5目橋梁新設改良費本年度、7億3,505万7,000円で、4億3,755万1,000円の増でございます。主なものは、右側169ページ、1番、橋梁の耐震整備の(1)耐震補強整備で、4億2,509万9,000円の増でございます。第6目街路照明費、本年度3億3,208万2,000円で、2,018万1,000円の増でございます。  170ページ、第7目下水道受託事業費、本年度6億3,632万9,000円で、3,010万8,000円の増でございます。第8目道路整備受託事業費、本年度5,188万8,000円で、4,904万6,000円の増でございます。  第2項道路橋梁費は、以上でございます。  172ページ、第3項河川費、第1目河川維持費、本年度、3億8,786万8,000円で、1億6,510万6,000円の増でございます。主なものは、右側173ページ、1番水質浄化対策の検討で、3,402万円の増。3番、公共溝渠維持管理で、3,106万2,000円の増。5番公共溝渠の整備で、7,794万円の新規計上でございます。  第3項河川費は、以上でございます。  174ページ、第4項公園費でございます。本年度37億9,490万2,000円で、8億7,705万7,000円の減でございます。第1目公園管理費、本年度25億9,879万8,000円で、1億9,744万7,000円の増でございます。主なものは、右側175ページ、1番公園等の維持管理で、1億3,375万3,000円の増でございます。  第2目公園新設改良費、本年度11億9,610万4,000円で、10億7,450万4,000円の減でございます。主なものは、右側175ページ、1番公園の新設拡張の(1)新設拡張用地の購入で、3億3,374万2,000円の減。2番都市計画公園の整備の(1)新設拡張用地の購入(都市計画公園)で、5億6,192万7,000円の減でございます。  第4項公園費は、以上でございます。  これで、第6款土木費の説明を終わらせていただきます。 ○高瀬 副委員長 この款には、政友会、大田自民、民主、自民大田から、質疑の通知がありますので、順次、これを許します。  では、政友会、質疑を願いします。 ◆鈴木〔隆〕 委員 自由民主党政友会の鈴木隆之でございます。私は、土木費に関しまして、公園と呑川に関して、大きく分けてこの二つに関して質問をさせていただきます。  公園は、私が、先の第3回定例会で、若干、触れさせていただいたプレーパークという、子どもたちが自由に、伸び伸びと遊ぶ公園に関して、今回はちょっと詳しくお聞きをしたいと思っておりますので、あえて取り上げさせていただきます。  私が活動基盤としております、久が原というまちなのですけれども、非常に閑静な住宅街でして、公園が非常に多い場所です。緑豊かな公園もあれば、もう何もない、ただ広い公園もありますし、ネットを張って、子どもたちが野球やサッカーで遊んでいる、そういうさまざまな公園があるのですけれども。  私は、曜日と時間を問わず、いろいろとその公園を歩いて見て回るのですけれども、意外と公園で遊んでいるお子さんというのは少ないなというのが正直な感想でございます。私が小さいときは、ブランコやシーソーや滑り台で、朝から晩まで遊んだものなのですけれども。最近は、子どもたちが、テレビゲームですとか、パソコンですとか、遊びが多様化してきておりますので、そんな中で、公園で遊ぶ子どもたちが少なくなってくるのも、今の現代社会では、仕方がないのかなと思っております。  逆に、朝から夜、1日中、見ているわけではないのですけれども。見ていて一番、変な意味で公園を活用しているのは、夜中に高校生たちがたまったりしているのですね、いろいろな公園で。近隣の治安が悪くなってきて、その公園の近くを通るのも、女性などは怖いという声が結構、聞かれます。  ちょっと、公園とはすみません、話がそれてしまうのですけれども。私の住んでいる久が原で、ここ最近、2、3週間なのですけれど、ものすごい数のパトカーとお巡りさんがいるのですね。お巡りさんにお聞きして、何かあったのですかと聞いたら、ひったくりが今、久が原ですごく多発しているらしくて。警察が言うには、恐らく同一犯だろうということで、すごいパトカーの数なのですよ。覆面パトカーでこの間、たまたま助手席に池上警察の署長さんも乗っていらしたぐらいで。お聞きしたら、今、かなり、最重要地区にして、警戒を強化しているということで。  やはり、子どもたちが、例えば夜中に公園で集まって、まだたばこを吸ったり何かしているぐらいだったら、よくはないですけれど、そのぐらいだったら、言ってはだめですね。やめさせるべきなのですけれども。それが、どんどんと発展して、重大な犯罪に発展していく可能性もあるので。公園というのは、非常に難しい存在だなと、私も思っているのですけれども。  今回、プレーパークという、ちょっと後ろ向きでなくて、前向きな明るい話をちょっとしたいのですけれども。  世田谷の羽根木プレーパークというのが、非常に有名で。今、都内にもいろいろありまして。大田区、非常に公園が多いと思うのですけれども、ちょっと初歩的な質問で大変恐縮なのですが。区内には、公園というのはどのぐらいあるのかということと。あと、それぞれの公園、地域の特色に合わせて、いろいろな公園があるのですけれども。例えば、公園に活用してくださいということで、土地を提供してくださったという話も聞いたことがありますし。それぞれの公園の設立に至った経緯というのを、数と合わせて、ちょっと教えていただきたいのですけれども。 ◎室田 都市基盤施設担当課長 ただいまのご質問でございますが、平成21年4月1日現在でございますが、大田区が管理してございます公園数は、いわゆる公園が142、児童公園が342、多摩川河川敷等にございます緑地が9、児童遊園が35。また、いわゆる一時開放地として、港湾局等から借りている場所が1カ所。それから、北前掘とか南前掘等を埋め立てました、その他の緑地と分類されてございますのが8で、計537カ所の公園がございます。  また、東京都港湾局が管理してございます、海上公園は13カ所ございまして、大田区内総計550カ所が、今、公園として区民の皆様に活用されているところでございます。  今、建設された土地の入手等を含めた、いろいろな経緯ということでお話がございましたが、公園ができた経緯で申し上げますと。昭和20年代から30年代につきましては、東京都から移管された公園が多くございまして、また、神社地、あるいはお寺から土地を拝借いたしまして、児童遊園としている公園が、昭和30年代ぐらいまではほとんどでございました。  その後、昭和40年代から60年代にかけまして、公園課が発足したこともございまして、公園技術者の養成がその中で行われ、区独自の公園は、基本的には用地買収という形で、公園を設置していった時代でございます。ただ、その中でも、例えば、平和島公園、平和の森公園など、運河を埋め立てまして、整備した公園もございます。  また、昭和50年でございますが、洗足池公園、あるいは多摩川台公園等の大規模公園も、都から区に移管されてございます。  また、平成から現在についても、基本的には土地を購入するという方法で、田園調布せせらぎ公園、あるいは大森ふるさとの浜辺公園等が整備されてございます。 ◆鈴木〔隆〕 委員 ありがとうございます。   公園それぞれ、子どもがいっぱいいる公園もあれば、全然いない公園も、閑散としている公園もありまして。公園のその稼働率などというのは、全然数字としてはあらわれないのでしょうけれども。私の近所の方で、JR蒲田の近くのタイヤ公園ですか。あそこに孫をよく連れて遊びに行くという方が、結構いらっしゃいまして、久が原からわざわざ電車に乗って遊びに行くそうなのですよね。子どもが楽しい、楽しい、おじいちゃんまた連れて行ってということで。久が原にもあのような楽しい公園をつくってと、よく言われるのですね。わかりましたとも簡単は言えないのですけれども。ただ、そういった活動というか、流れだけは絶えずつくっていきたいなと思っております。  そのプレーパークというのは、従来の公園、ブランコやシーソーがあるような、通常の遊び場と違って、無秩序のように見えて、子どもたちが想像力で、子どもたち自身が遊びを想像して、遊びをつくりだすことができる公園であります。  プレーパークも、哲学というのがあるらしいのですけれども。子どもたちが安全に、しかし、あらかじめしつらえられた設備や遊びのプランの選択肢に縛られることなく、自由に変更等を加えて、自分たちのアイデアとスタイルで楽しみ、発見や想像をする喜びを味わえる、というのが、プレーパークの哲学だそうです。  先日、私、地元の方と、森愛議員と一緒に、羽根木のプレーパークにお邪魔をして、そこで実際に運営をされている方々にいろいろお話を伺ってまいりました。  プレーパークは、大田区には中央五丁目公園だったと思うのですけれども、それが唯一、プレーパークに近い公園となっているようなのですけれども、この公園の詳細を教えていただけますでしょうか。 ◎室田 都市基盤施設担当課長 中央五丁目公園の活動でございますが、運営団体につきましては、もっと遊べる五丁目公園の会という団体が行っておりまして、実際の活動の開始は、平成16年からでございます。  また、団体の会員数でございますが、代表、あるいはプレーリーダー等、大人が14名。また、その中で、子どもが約50名ほど参加していると聞いてございます。活動目的につきましては、遊びを通じて、地域の中での子どもたちの成長を助け、人間関係がより豊かになっていく活動を目指していると、うたってございます。  また、内容でございますが、定期的に、毎週水曜日の午後でございますが、泥んこ遊びや水遊び、あるいはロープ遊びや木工作、またおやつづくりなども行っております。プレーリーダーがかかわりますことで、子どもたちが生き生きと自由に遊べるという状況になってございます。  また、ちなみに、この会は、ふれあいパーク活動にも参加してございます。 ◆鈴木〔隆〕 委員 ありがとうございます。やはり、このプレーパークというのは、近隣住民の方々のご理解ですとか、ボランティアの方々の積極的参加というのが不可欠なのですけれども。  例えば、住民の方々で、その設立の準備会を立ち上げたとしたら、それは、今ある既存の公園でもいいですし、新設する公園でもいいのですけれども、そういった準備会が、皆さんが設立準備会ができ上がったとしたら、協力はしていただけますか。 ◎室田 都市基盤施設担当課長 プレーパークが設立するような動きがございましたときに、区の協力についてでございますが、区といたしましては、公園管理者の立場から、例えば、事前に公園利用上、いろいろな相談を受けました場合、自由に遊べる活動ができるよう、なるべくご協力をしていきたいなと思います。  例えば、泥んこ遊び等を行いたいといったようなことがございましたら、それらについての実際の整備等についても、検討してまいりたいと思っているところでございます。 ◆鈴木〔隆〕 委員 早速、では来週お伺いしますので、よろしくお願いします。  それで、やはり、こういった危険性を伴う公園というのは、やはり自己責任という一言に尽きると思うのですけれども。私が渋谷にある、春の小川プレーパークというところに1人で行きまして、そこで遊んでいるお子さんの保護者の方に、お母様に、私が遊びに行ったわけではないですけれども。お話を聞きに行きまして、お一人、お一人にお話を伺ったら。確かに子どももけがをしましたと。この間、病院に行くぐらいの大きなけがをしたのだけれども、でもやはり、子どものほうからまた行きたいからということで連れてきたそうです。  例えば、公園の管理監督というのは、それぞれ、あそこの公園だったら渋谷区にあると思うのですけれども。もし、お子さんが今後またけがをした場合には、管理をしている区に対して、例えば責任を問いますかと言ったら、そのようなことは絶対しませんと。それはもう、子どもが自分でけがをしたわけですし、それを、けがをさせてしまった自分たち親の責任であるということで。やはり、公園で遊ばせている方というのは、親御さんがやはり自己責任ということをしっかりと認識していらっしゃるのですよね。  その公園でも、病院に連れて行くほどの事故というのが、年に5、6件あるそうです。ですけれども、そこの公園だけかどうかわかりませんけれども、少なくともその公園には、区に賠償を求めるような、そういった話は一切ないと伺っておりました。  私、先日、この専決処分を見させていただきましたら、平成21年5月23日に、萩中くすのき公園で、7歳の子どもが石ころに転んで転倒して、3万960円の損害賠償額、専決処分の報告を受けたのですけれども。これは、お母さんかお父さんが区にどなり込んで来たりなどしたのですか。 ◎室田 都市基盤施設担当課長 今の件でございますが、実際に、園内で石に、水飲み場の近くに埋没していた石の一部が地表に出てございまして、それに子どもがつまずいたものでございます。  この場合、区といたしましては、いわゆる園内の子どもが通るような、そういった場所に、石が出ていたことにつきまして、通常有すべき安全性を欠いていたものと考えまして、賠償してございます。  今後につきまして、事故が起きないよう、区立公園内の点検強化を通じまして、安全管理をしてまいりたいなと思ってございます。 ◆鈴木〔隆〕 委員 私は、この件に関しては、全く区には責任はないと思います。  逆に言うと、言ってきた場合には、それはお宅のお子さんが自分で転んだのだから、赤チンでもつけてとは言えないのですかね。 ◎室田 都市基盤施設担当課長 公園内の事故の自己責任の問題でございますが、通常は、けがした人の責任が基本とはなりますが。ただその中で、例えば、公園施設の設備に瑕疵がございましたり、あるいは通常有すべき安全性を欠いていたということを、個別的、あるいは具体的な事案に基づきまして判断いたしまして、結果的に賠償をしなければならない事態も生じるかなと思います。  今回の賠償事案につきましては、そういった安全性を欠いていたものと、区としては考えて賠償したものでございます。
    ◆鈴木〔隆〕 委員 こういうケースをすべて認めていたら、到底、もうプレーパークとか、こういった設立というのは、ものすごく遠い話に感じてしまうのですよね。  私は、別にこの方を責めるつもりはないですけれども、私は、子どもが悪いと思います。区は全く責任がないと思うのですね。ただ、この方を、子どもの責任だからと言って追い返したら、次にまたどのように言ってくるかわからないので、3万円で済むのであればということで払ったのかどうかはわかりませんけれども。  私、いろいろと公園で起きる事故というのを、大田区ではなくて、いろいろ全国で調べたのですけれども。例えば、これは愛媛のケースなのですけれど、午後11時半ぐらいに、中学1年生の男の子が、木の枝に吊るしたブランコのロープに首を巻きつけた状態でぶら下がっていたらしいのですね。亡くなったのですけれども、検死の結果、午後6時前後、発見から5時間ぐらいたっているのですけれども。木の枝から3メートルのロープをつるして、誤って絡まってしまったと。窒息によって、この方は亡くなってしまいました。  あとももう一つ。これは怖いのですけれど。これは、千葉のお話なのですけれども。1歳の男の子が、ベンチで背もたれのないベンチに座っていたらしいのですね。子どもが後ろによろけたか、後ろに倒れたら、後ろに枯れ木があったらしくて、その枝が頭に刺さって、それで6.5センチ深く刺さったらしいのですけれど、脳挫傷で死亡したのですね。  通常にある、普通にある公園でも、こういった事故の可能性というのはあるので。これが、それぞれの自治体で、賠償したかどうしたか、私はそこまでちょっと追跡して調べていないのでわからないのですけれども。なので、本当、公園というのは怖いなと。でも、やはりそれでも、まれなケースですけれど、それでもやはり子どもたちは、公園に行って遊びたがるのですよね。ぜひとも、こういったプレーパーク、すごく前向きな話をしようと思ったら、すごく後ろ向きな話になってしまったのですけれども。  ぜひとも、やはりキーワードは自己責任だと思います。そういう意識を高めていって、初めて、設立への第一歩が踏み出せると思うのですけれども。  ずばり、今後の自己責任ということを絡め、そしてプレーパークの設立の可能性というのを、ちょっと最後にお聞きしたいのですけれども。 ◎室田 都市基盤施設担当課長 自己責任について、申し上げますと、利用者が遊んでいる中で、けがをされた場合、基本的には自己責任でございます。ただし、遊んでいるときの状況、あるいは維持管理上の瑕疵等がなかったかどうか。また、通常有すべき安全性を欠いていたかどうか、そういったことを踏まえまして、具体的、個別的に、その事故についての責任については判断していくものと考えているところでございます。  また、プレーパーク設立の可能性についてのご質問でございますが、地域の方々が、プレーパーク活動を行いたいという意向がございます場合。公園利用者の団体や、あるいは近隣住民の皆さんの理解が必要と考えてございます。  また、公園内で、プレーパーク活動と高齢者、あるいは未就学児等の利用とのすみ分けができることが望ましいのかなと思います。  いずれにしましても、地元の理解、あるいは一定以上のすみ分けができるような面積等の要件が満たしてございましたら、ふれあいパーク等の行える可能性はあるのではないかと、そのように考えてございます。  ちなみに、中央五丁目公園の面積でございますが、2,175㎡あるところでございます。 ◆鈴木〔隆〕 委員 では、公園に関してはこれで終わりにしますけれども、プレーパークを今運営されている方々にお聞きしたら、これは行政の方々を目の前に、このようなことを言うのはすごく失礼を重々承知で言わせていただくのですけれど。  プレーパークというのは、区はお金と許可さえ出していただいて、口は出さないように、出してもらわないのが一番設立しやすいし、運営もしやすいということを素直な感想で言っておられました。ただ、管理監督する機関ですので、なかなかそういうわけにはいかないかと思うのですけれども、より一層の区の皆様のご理解をいただいて、設立への第一歩を踏み出してまいりたいと思っておりますので、ご協力をお願いいたします。  次に、呑川について質問をさせていただきます。  平成22年度予算の呑川の河川水質浄化対策で、1億4,400万円出ておりますけれども。この詳細を教えていただけますでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 呑川の水質浄化ということなのですが、平成21年度からやっております。  平成21年度は、水質の調査、底質のサンプリングなどをしました。ただ、ちょっと春先はまだやっていないものですから。今年度、水質の春先の調査等をやりたいと考えております。  また、水質改善効果を検証するために、現地でやりたいと思っているのですが、試作機をつくって、今年度設計をして、試作機をつくるというのが来年度の予定になっております。 ◆鈴木〔隆〕 委員 この中で、事業のねらいで、地元企業や大学等の専門的な研究機関等と協働して取り組みますとありますけれども、この地元企業ということで、積極的に参画をさせる動きというのはあるのでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 地元企業とは、まだ、試作機をこれから考えますもので。東工大さんと、いろいろなシステムを開発するので、その中でどういう地元の企業の技術が活用できるかなというのは、これからなのですが。積極的に、技術を提供していただいて、区内と連携したいと考えております。 ◆鈴木〔隆〕 委員 私の住んでいる近くも、呑川が流れておりまして。まだ、水が結構きれいで、鳥や魚がいるのですよね。だけど、河口部分に行くにつれて、だんだんと水質が悪くなっていってしまう。大田区をずっと流れている川ですので、呑川にかかわる議員の方々も大勢いらっしゃるかと思うのですけれども。  例えば、以前、呑川に薬剤散布をしていた会社がありまして、そこが、今年から入っていないのですけれども。それは、一定以上の効果が見られなかったかもしれないのですけれど、一説によると、薬剤散布しても、沈殿せずに、川だから流れて行ってしまうので、その効果があまり見込めないということを聞いたのですけれども、ほかに、何か理由はあるのでしょうか。 ◎東平 環境清掃部参事〔環境保全課長〕 ただいまのご質問でございますが、呑川の場合は、大雨の、下水の越流水がございまして、薬剤は酸化マグネシウムと水酸化マグネシウム、この混合物を、確か太平橋から下流側についてまいたかと思うのですが、流されてしまったということでございますが。呑川は、特に底質、底の部分がどうも酸素がないような状態でございますので、そういった場合には、空気を好まない微生物が活動をします。そのため、硫化水素を発生して汚すということでございますので。そういった薬剤は、底質を弱アルカリ性にいたしまして、できるだけ、いわゆる空気とか酸素を好む、細菌が活動できる環境にしようという意図でございましたが、実のところ、あまり効果がなかった。要するに酸素が不十分だったので、アルカリ性にしただけでは、目立った改善をされたという数値は出てございませんでした。 ◆鈴木〔隆〕 委員 国立の香川大学がやっている、水質改善ブロックというのがあるのですけれども、これは、何かと申しますと、コンクリートの重たいブロックの中央部分に、マグネシウム系の薬剤が入っていて、ちょうど、それは固まっているのですけれども。表面上は、雷おこしみたいな感じなのですよね。それだと、流れもしませんし、沈みます、護岸に張りつけてもいいですしという、いろいろな可能性があると思うのですけれども。こういったもののというのは、いかがお考えでしょうか。 ◎東平 環境清掃部参事〔環境保全課長〕 水質改善についても、ただいまお話しましたように、マグネシウム系のものを入れると、弱アルカリ性になるということでございますが、ただいま申しましたように、呑川の底質は、貧酸素状態ということでございます。今後、呑川の浄化を検討していく中で、そういったブロックが有効であるかどうか、専門家の意見も聞きながら、検討してまいりたいと考えてございます。 ◆鈴木〔隆〕 委員 実は、これは一定の効果があるらしいのですけれども、これにかかわっているのが区内企業なのですよね。区内企業の会社もかかわっているので、今後、例えば地元企業と協働して、いろいろと進めて行くのであれば、ぜひとも、今まで呑川にかかわっていた地元企業というのを巻き込んでいただきたいのですね。  一定期間の効果が見られなかったのは、それは仕方がないのですけれども、でも、しばらくその区の事業にかかわらせていただいて、データですとか、ノウハウの蓄積というのをぜひとも役立てたいということで、すごくお声を上げているのですよ。ぜひとも、協力をしたいと。私たちのデータをおしみなく出すので、ぜひともその話し合いのテーブルにつかせてくださいというお話がありますので。ぜひとも、そういった地元企業の意見というのをくみ取っていただきたいということを要望させていただきます。  それと、今、後ろからお声もありましたけれど、昔にあったことを蒸し返すわけでは、決してないのですけれども、2008年、私の実家の近くに千束小池がありまして。そこである企業が、薬剤をまいたら、コイやフナが随分浮いてきたと。それを処分して、公園のオープンに合わせて放流をしたのですね。その原因の一つとして、スクリューで池を撹拌してしまって、ヘドロが上がって、酸素が少なくなってという話もあったのですね。それがすべての原因かどうか、私は素人なのでわからないです。  ただやはり、2008年2月2日の読売新聞で結構大きく取り上げられていまして。その会社名は伏せておりますけれども。やはり、企業としては大変な痛手ですよね。うわさ一つで会社というのは、すぐに吹っ飛んでしまう可能性があるのは、皆さんも当然のことでおわかりだと思うのです。  話が全然関係ないのですけれど、私も商売をやっていまして、お客さんから3本立っている胡蝶蘭を頼まれたのですよね。私は胡蝶蘭、実は得意でして。私が信頼している農家から仕入れたものを、私が直接見て、直接お納めしたのですね。納品して2,3日したら、えらい剣幕で、お宅の胡蝶蘭、3本立っているうちの1本が3日で枯れたぞ。そして、そのマンションに住んでいる方には、あそこの胡蝶蘭は3日で枯れると言ってしまったのですよ。  それで、私はあわてて飛んで行ったら、見ろ、この胡蝶蘭をと言われたら、胡蝶蘭に暖房の温風がずっとあたっているのですよ。胡蝶蘭がなびいているのですよね。これでは、すぐにしおれてしまうのですよ。だから、これは温風にあたって、だめになったので、うちの責任ではありませんと言ったけれど、枯れているのは事実だと全然取り合ってくれないのですよ。  だから、それはちょっと、今回の話と違いますけれども。でも、そういった話というのは怖いのですよね。商売をやっていて、そういううわさというのは、ものすごく怖いのですよ。なので、例えば、区内企業を今後、いろいろな企業さまざま、呑川に限らず、いろいろな企業が区の事業に絡んでくると思うのですけれども。もしそこで、責任を取らせる場合には、責任を取らせた責任というのが、やはり考えていただきたいのですね。会社というのは、デリケートなので、本当にもう、順風満帆な会社でも、何か一つ小さい間違いがあれば、会社もろとも吹っ飛んでしまうという可能性が無きにしも非ずなのですよ。それは、私も商売をしていて、よく感じるので。ぜひとも、今後、区内の事業にかかわる業者とは、積極的に向かい合って、対話していただきたいのですよね。区がお金を出すほうの立場で、民間で言えば、お客様ですよね。お客様と下請けですから、当然その上下というのは、商売だからあってしかるべきなのですけれども。やはり区内の企業を使う、区の事業としてお金を投入して事業をさせる、やはり向かい合って、車座で話をしていただきたいのですよ。  ぜひとも、これからかかわるすべての事業者、皆様に、温かい目と厳しい目、両方持っていただいて区内企業を、区の行政のほうでお育ていただきたいということを、改めて要望させていただきまして、以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○高瀬 副委員長 次に、大田自民の質疑に入りますが。岸田委員の質疑に際しまして、物品の提示を許可いたしましたので、ご了承願います。  それでは、質疑願います。 ◆岸田〔哲〕 委員 資料の持ち込みを許していただきまして、ありがとうございました。  本来でしたら、今日は桜の質問をしたかったので、洗足池から桜を持ってこようかと思ったのですが、まだ咲いていなかったものですので。  池上の駅から大岡山までの、デイウォークという、そのときに桜の枝を配った、もらった方がこれを1年間育てて、そして本当に1輪、2輪、3輪ですけれど、咲いたという。これから、まだ芽がありますので、いっぱい咲くのではないかと。  本来でしたら、いっぱい咲いているのを持って来たかったのですけれども、この1輪、2輪というささやかに咲いている、まるで私のようで、こじんまりと咲いているということでとてもいいかなと思いまして。たまたま、昨日行ったらあったので、ちょっと貸してくださいということで、持って来ました。  今月の27日、28日で、やはりまたふれあいウォーク。今度は、池上の駅から都立大学まで歩くということで、まさに呑川を歩いて、桜を楽しみながら歩こうという会があります。そのときに、日曜日に、区長はもうお会いしたと思いますけれども、すばらしい、きれいなお嬢様方がお越しになるということで。昨年のミスインターナショナル日本代表と、そしてミス東大のお嬢さんだそうです。この方、1日お見えになって、1日所長ということで。これは日曜日にやっていただけるということで。私はとても楽しみにして、日曜日はぜひここに行って、一緒に写真でも撮れればいいなと思っております。  本当に、そろそろ暖かくなりまして、桜の季節ということで、私も楽しみにしていますし、多分皆さんも楽しみにしていると思いますけれども。  たまたま、私のそばの洗足池の公園が、周りの方々、とても桜の季節が来るのが嫌だと。約1カ月間、本当にもう花見の客で困っているということで、何とかならないかということを言われております。やはり、区の公園ですから、何とか区のほうで、これを規制、大きな店が出るのですよね。もう昨日から、骨組みをつくり始めまして、多分、今度の土日あたりからか、開設するのではないかと思います。  これは、多分、相当多くの苦情が、毎年、区に来ていると思いますけれども。どのような苦情があるのか、もし。まだ来ていないか、来ているか、わかりませんけれども、あったら教えていただきたいと思います。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 洗足池のお花見につきましては、屋台や出店やお花見客のシートで歩きにくいとか、それから桜の根元の場所取りが、桜への影響がどうなのかとか、それからお花見の宴会ではなく、静かに花見ができるようにできないものかとかなど、近隣の皆様はじめ、花見に訪れる皆様からさまざまなご意見をちょうだいしております。  一つひとつ、貴重なご意見として賜りまして、改善は可能な事項につきましては、すぐに対応することを基本に、苦情が寄せられた際には現場を確認して、その都度、注意を促して、是正指導をやっているところです。 ◆岸田〔哲〕 委員 相当、苦情が来ているのだろうと思います。これは多分、2、3年のことではなくて、もう10年も20年も前から、こういう苦情は区のほうにも寄せられていると思います。私が、仕事をやっていたときも、もうあの周りの人たちは、本当に嫌がって、この1カ月間はどこかに行きたいという、そのような感じでおりました。最近はそれほどでもないのですけれども。例えば、夜、車で来てところ構わずとめてしまうのですね。そうすると、近所の方が車の出入りもできないという、そういう状態が続きますし。公園内にもトイレはありますし、仮設のトイレもいっぱいつくっていただけるのですけれども、なかなかそこでやっていただけないのか、帰りのほうを急ぐのかわかりませんけれども、途中でやってしまうと。犬のふんなどは、しょっちゅう見かけますけれども、やはり犬ではないようなものも置いてあるのですよね。本当にもう、臭いし、そして後、食べ過ぎたり、飲みすぎたりということで、もどしたのがそのまま置いてあるとか。  あとは、夜などですと、夜でもないのですけれど、音が夜遅くまでうるさいのですよね。私の家は、大体7、800メートル離れているのですけれども、その、夜の声というか、唸り声だか何だか、雄叫びみたいなのが風に乗って聞こえてくるのですよね、わん、わん、わん、わん。そういう状態もありますし。あと、本当に、警察、そして救急車が走り回る。  朝などですと、カラスが、やはりごみに相当寄ってくるのですよね。カラスが、そこの、桜の花見のごみだけつついてくれればいいのですけれども、その周りの、普通のごみ集積場のごみまで突っついて、散らかすという。大変、周りの人たちは本当に迷惑しています。そこの出店というか、結構大きな出店なのですけれども、大体1カ月間、桜とともに動いていきますので、大体咲いている1カ月ぐらいはそこにいて、それでまたほかの、桜とともに北上していくという感じでありますので。そういう方々を、規制をしていいただけないかということを言われておりますけれども。区として、できるのか、できないのか。できないというか、ぜひしてもらいたいのですが、どのように考えているのか、お願いいたします。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 大型店の規制についてですけれども、区では、出店を許可する際には、トラブルを未然に防ぐために、関係機関を含めまして、事前に打ち合わせを行いまして、出店の許可条件、それから周辺の住民の方から寄せられる苦情の内容なども伝えまして、出店者の指導をしております。  また、苦情が寄せられた際には、現場を確認して、その都度、注意を促して是正指導をしているところです。大きな出店の規制については、公園内の通路の確保と、それから周辺住宅との距離を確保するという観点から、場所の規制を行って、店が占める面積を減らしていく方向で対応しております。今年も、桜広場と桜山については、大型店の数を減らしました。 ◆岸田〔哲〕 委員 この洗足池公園の近くの東京工業大学、やはりこれ、桜が多くありまして、内部をふだん見学させてくれるのですね。それで、あそこは、お酒、多分持ち込み、持ち込むぐらいなら多少はいいのかもしれませんけれども、そこで売っていないということで、小さなお子様とか、やはり年配の方々がとても、本当に桜を楽しむということで、多くの方々が来ております。  あそこがそういういい条件で桜を見せていただける。ちょっと、近くにある洗足池が、単なる宴会場みたいな感じで、わいわい騒ぐという、この本当にそういうのを見ていると。やはり、近所の人たちは、ぜひとも、何とか規制をしていただきたい。  お店は、ちょっと賑やかしで出るのはいいけれども、できればお酒の販売を何とか規制できないかなということも言われておりますけれども。それは、どのように考えているのか、お願いいたします。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 お店で、酒類の販売の規制ですけれども、お花見のお客さんの持ち込みのほうとも関連するところですけれども。静かにお花見を楽しみたいという要望もたくさんいただいておりますので。酒類の販売規制につきましても、ほかの花見会場等も参考にしながら、今後、検討課題としていきたいと考えております。 ◆岸田〔哲〕 委員 本当に、いい環境で、花を楽しむ、そういう人たちだけが、私たちの地域に来てもらいたいという、勝手な願いかもしれませんけれども。ぜひ、出店の期間を短くするとか、お酒の販売をやめさせるとか、ぜひよろしくお願いいたします。  あと、ごみで、カラスが大分集まってくるのですよね。それに対する対策というのは、どのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 今、ご指摘がありましたとおり、お花見時期は大量のごみが発生します。これにカラスが群がっているという状況があります。花見期間中の3月下旬から4月上旬につきましては、毎日清掃をするとともに、臨時のごみ置き場3カ所を設置しまして、毎日処分をしているところです。  それから、お店から発生するごみは、翌日すぐに回収するように指導しております。また、ごみ回収の頻度を増やし、ごみ箱からあふれないようにするとともに、回収したごみについては、カラス除けネットを掛ける等の対策を講じて、園内の美化に努めていきたいと思います。 ◆岸田〔哲〕 委員 ぜひ、よろしくお願いいたします。  夜の規制というのは、何時ごろまでなのでしょうか。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 店については、9時で明りを消してくれと、指導をしております。 ◆岸田〔哲〕 委員 明りだけ消してもね、結構中で、何か入って行って、売ってくださいというと、そのまま売ってしまうという感じがありますので。ぜひとも、やめるように、よろしくお願いいたします。  せっかく、お越しになっていただいた方が、何かやはり食べたり、本来でしたら飲んだりして、ゆっくりやっていただけるといいのかなという感じがするのですけれども。例えば、ああいうところに、ちょっとした食事ができたり、お茶が飲めたり、結構周りに、天気のいい日ですと、ふだんの日でも、お年寄りの方とか、遊びに来ている方が多いのですね。そういうところに何か、販売所みたいなのが、しゃれたお店が、例えばその中でできればいいなと思うのですけれども。どうですかね、やる気はないですかね。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 そうですね、そのようなしゃれた、いわゆるオープンカフェのようなお店というのも、一つのアイデアとしてあるかと思いますが、現在の洗足池公園の花見時期の人出の状況からは、すぐに実施することは難しいのかなと考えております。  今後、その方法や場所等の課題について、調べて行きたいと考えております。 ◆岸田〔哲〕 委員 ぜひ、お花見だけではなくて、ふだんから公園に楽しみに来ていただける方をつくるという感覚から、そういうところができれば、もう少しいい雰囲気で、公園を楽しめるのではないかなという感じがいたします。ぜひ、よろしくお願いいたします。  次に、先ほど、鈴木委員がお話していました公園の管理のことでお伺いしたいのですけれども。公園の事故の、大田区の責任ということなのですけれども。これは、なかなか難しい問題で。やはり、私も、なぜ区が賠償しなくてはいけないのかなという感覚があります。  一生懸命きれいにして、随分、石のかたまりとか、根っことか、整備されてきましたし。例えば、道路などでも、今、段差をなるべく少なくして、ユニバーサルというか、バリアフリーみたいなかんじになってきて、とても歩きやすくなっていいなとは思うのですけれども。まだまだ、そうできていないところもいっぱいあります。  ただ、それが、本当に優しいのかなということを考えますと。よく、お年寄りの方が、やはりそとを歩き回って、なるべく段差がないほうがいいのかもしれないけれども。やはり、歩くということが健康にいいということを言われておりますし。そうすると、ただ、ずっと歩くよりも、やはり足を上げるということによって、それで健康というか、体力が落ちるのを防ぐという、そういう役目もしてくるのではないかなと思うのですよね。そういうことを考えますと、多少、段差があったりとか、歩きにくかったりとか、ということがあってもいいのかなという感じがいたします。  あまり、平らにしたり、優しくすることだけが、本当の優しさではないのかなという感じがいたします。  話は違うのですが、萩中公園の、通称がらくた公園が萩中集会所の改築のためになくなってしまうというお話を伺ったのですけれども。これは、子どもたちにせっかく、人気があったのを、今度はなくしてしまうということで。これは、ちょっとどのようになっているのか、お伺いいたします。 ◎小島 道路公園工事担当課長 萩中集会所改築に伴うがらくた公園の改修計画について、お答えいたします。  萩中集会所は、現在のがらくた公園内に平成22年度から23年度の2年間に建て替えを行う予定でございます。がらくた公園は、集会所を建て替えた後、平成24年に現在の集会所のところに、再整備をする計画でございます。  現在、子どもたちに親しまれております、ブルドーザーとか、廃車両等につきましては、老朽化が進んでおりますので、そのまま使用することは困難な状況でございますので、撤去させていただきたいと考えております。  がらくた公園の再整備にあたりましては、計画地に、新たに子どもたちに親しまれる遊具を設置すると考えておりますが。平成22年度より、今後の方針について、検討を始めてまいりたいと考えております。遊具の形状等につきましては、現在のような廃車両等の設置も含めて、検討したいと考えております。  今後、さまざまな意見を伺いながら、検討したいと考えております。 ◆岸田〔哲〕 委員 ぜひ、子どもたちがやはり、少し危険でも、けがをしても、それもやはり痛みを感じる、人の痛みを感じるということもとても大切だろうと思うし。ぜひとも、そういうちょっと、何かわくわくするような、遊具というか、そういうのもぜひとも設置していただきたいと思います。  今、子どもたちの体力が落ちているという、その原因の一つも、やはり外で遊ばなくなった。私たち、小さいときは木登りとか、そういうこともして、しょっちゅうけがをしていたのですけれども、やはりこれも、先ほどの鈴木委員の話のように、自己責任ということで、それも区の責任だという言い方をする方もいるかもしれませんけれども。何かこう、うまくできるようなシステムをつくっていただければいいなと思います。  ただ、この桜の話に戻りますけれども、洗足池の桜の木、大田区内に多分、どこでもそうだと思うのですけれども。この桜の木は、大体寿命が90年ぐらいだということを言われておりますけれども。その中で、先日も鎌倉の大いちょうが倒れましたし、世田谷のほうで、深川のほうに、日本体育大学。あの近辺にやはり、桜の並木があるのですけれど、それも倒れて、やはりあれも80年ぐらいたっているということで。ともに、確か被害がなかったということで、とてもよかったなと思うのですけれども。この洗足池の桜の木、やはり80年以上たっていまして、今、見ていただけるとわかるのですけれども、大きな、このぐらい太い丸太で、支えているところが20本ぐらいあるのですよね。近所の人たちは、やはりなぜあのようなものを、このような太い丸太で支えるのかという。多分、危ないから支えているのだろうと思うのですけれども。せっかくの桜の木を見るのに、何か丸太を見に来ているような、そのような感じで。とても、何となく違和感があるというか、公園ではないというような、そのような感じで、とてもいい感覚を持っていないのですよね。  あれはどうなっているのという。植え替えてしまえばいいのではないかということを言っているのですけれども。どのように考えているのか、お伺いいたします。 ◎小出 調布まちなみ維持課長 洗足池の桜の木は、確かに80年から90年たっている木が多いです。洗足池公園の桜の木が、平成20年4月と6月に、幹と根の腐朽により、倒れるということも発生しております。そこで今お話がありましたとおり、平成20年7月に控え木を設置しまして、そして平成21年5月、昨年の5月から桜の健全具合を調べるという調査を、樹木診断という調査を実施したところです。  この調査によりますと、約4割がおおむね健全、もしくは健全に近い。約5割が不健全に近い。約1割が撤去、植え替えの対象となっています。この結果から、樹生の回復が望めないもの、それから倒木の危険性が高いものから順次更新して、健全な樹林に誘導するとともに、計画的な間伐と補植によって、健全な生育を促して、桜の名所、観光資源でもある桜の名所の存続に尽力したいと思います。 ◆岸田〔哲〕 委員 一生懸命、見ていただいて、いいか、悪いかを見ていただくのも、確かにいいとは思うのですけれども。言い方は悪いかもしれませんけれども、やはりある程度の年月がたったら、どんどん植え替えて行くのが、その方がお金もかからないのだろうと思うし。見切りをつけるというか、いつまでも古い木にこだわっていくのもどうかなという感じもしますので。ぜひとも、早く、何かいたまないうちに変えて行くのも、一つの方法ではないかなと思いますので。ぜひとも、その方をやっていただきたいと思います。  今年、洗足池の、改修しています池月橋というところがあるのですけれども。そのたもとに、紅枝垂桜というのが1本植えられました。これは、区議会でもやっております、美しい多摩川フォーラムというところから寄附をされた最初の桜なのですけれども。高さでいうと5メートルぐらいの、幹も結構、10センチぐらいの太い、とてもいい枝垂桜だと思います。時期的にはもう、4月の前半かな、ソメイヨシノが終わった後に咲く桜ですので。毎年、池月の心象の響きというのが5月の半ばごろにありますけれども、そのぐらいまでもってくれるかどうかわかりませんけれども、ちょうどいいところに植えていただいて、とてもいいなと思っているのですけれども。それをもうちょっと植えていただけないのかどうか。どうなっているのか、教えていただければと思います。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 これは、今ご指摘の多摩川フォーラムというところからいただいたわけですが、実は、多摩川全般の桜の、夢の桜海道、桜の札所と、88カ所ぐらい指定しているのですけれども、そこの中の、洗足池が9番札所になっているのですね。そういうご縁で、実は桜を植えると。維持再生のモデル調査ということで、多摩川フォーラム側が募集していたのですね。大田区が応募したところ、めでたく当選したということで、植えていただくことになったのです。来年度以降も、多分やられると思うので、また応募はしてみたいと思います。これ次第になってしまうところがありますが、そういう感じです。 ◆岸田〔哲〕 委員 ぜひ、来年も、いただけるものならもらっていただいて。いい公園をつくっていただきたいと思います。  それから、やはり、公園も、確かに利用される方、遠くから利用される方もいますけれども。やはり、毎日、見いている方々、近所の方々の話を聞きながら、ぜひとも整備をしていただきたいと思います。  専門家の意見も、確かに大切かもしれませんけれども、やはり毎日見ている方が、ちょっと何か、本当に木を見るのか、丸太を見るのかという感じで見られると、せっかく区のほうとしても一生懸命やっているとは思うのですけれども。何かちょっと違和感があるなということを言われておりますので、ぜひとも、近所の方の意見を聞きながら、特殊な方の意見ではなくて、多くの方の意見を聞きながら、整備してぜひとも、いい公園をつくっていただきたいと思います。  以上で、終わります。どうも、ありがとうございました。 ○高瀬 副委員長 次に民主、質疑願います。 ◆都野 委員 区議会民主党の都野圭子です。私は、たまちゃんバスについて、伺います。  10月の試行運転の開始から半年がたちまして、かわいらしいバスが下丸子、矢口のまちを走る姿もしっくりとなじんできたように思います。  車体は、乗りおりしやすく、高齢者に優しい仕様です。また、運転手さんたちは、ベテランの方が多く、安全第一の運転、乗客対応も親切丁寧であると、大変好評です。準備期間も含め、地元の方たちや関係者の方々の、これまでのご努力は本当に大きなものがあったと思います。  私たち議会も、過去に幾つかの地域、地方のコミュニティバスを視察に行き、運営者の方々とも話をさせていただいたり、よりよいバスのあり方を調査研究し、意見や提言を行ってきました。今後、本格運転に向け、たまちゃんバスがもっと区民に愛され、もっと利用されるためには、何が必要なのかという視点から、質問します。  今月末で、この半年間のバス運行の収支が明らかになると思いますが、収支見通しはどうでしょうか。平成22年度予算では、1,716万円が計上されています。この金額は、一応この半年間の収支を見通しながら、出された金額なのだと思いますが、どうでしょうか。  現在は、バスは1台のみ、1方向のみで運行されていますが、地元では、双方向での運行の希望や、現在、35分に1本という間隔を短くしてほしいという声もあります。もし、仮にバスをもう1台導入して、この要望にこたえた場合は、収支見通しはどうなるのでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 たまちゃんバスの話ですが。まず、半年間、運行してまいりました。今のところの収支でございますが、収入として約250万円ぐらい、運行経費としては、720万円ぐらいかかるかなというところでございます。差し引きしますと、約470万円ぐらいの赤字ということになっております。  平成22年度予算では、1,716万円という予算をお願いをしております。これにつきましては、まだ半年ということもあります。実は、今、寒い時期なので、なかなか人々が出歩くのはこれからかなというところもありますので。季節変動というのも考えられます。1年間を通じて、判断しなければいけないかなということで、ご予算をお願いしているところなのですが。中身は、平成21年度と同額の運行経費補助ということで、1,500万円。それから、表示板等の設置で105万円余。利用促進のチラシの作製などで103万円余と。それから運行計画の内容を決定するにあたって、地域公共交通会議というのを、地元の皆さんと一緒にやっております。これは、関東運輸局に届出を出す関係で、ここでいろいろ審議しなくてはいけないのですが、そこの委員報酬として、6万6,000円を計上して、締めて1,716万円ということでお願いをしております。  バスが、今1方向でと。地元の皆さんとも、とりあえず走らせてみようということでやってまいりました。もう1台購入して、反対方向ということなのですが。実は、問題がありまして。通行している区間が、一方通行の区間があります。そこのところは通れないという問題がありまして、そこをクリアしなければいけないということで。ちょっと、かなり最初のときにでも、警視庁との実査で、路線の指定を受けたところが難しかったところなので。ちょっと簡単にはいかないかなと思っております。
     では、もう1台出たときの収支見通しということなのですが。まだ、そういう状態がクリアしていないものですから。ルートがかなり変わる可能性もありますので、わからないですが。単純には言えないのですが、赤字がやはり倍ぐらいになってしまうのかなという気はしております。 ◆都野 委員 現在、1台の平均乗客数が6名ということで。もっと多くの人に利用していただきたいなと思っているのですけれども。  こういった、利用客数を増やすために、要望にこたえて、利用促進のために新たな投資を行うべきなのか。新たな投資が、必ず利用促進、収支の改善に結びつくとも限らず、悩ましいところだと思います。ただ、現状は、やはり中途半端というか、生かさず殺さず状態で、もったいない気がしています。  ほかの地域を見ても、コミュニティバス事業は、そう簡単に採算が取れる事業ではありません。住民の日常生活支援、福祉目的という視点から、採算が取れなくてもいいのだという姿勢で運行されている地域も多いようですが、収支をよくする努力は、もちろん必要です。  ほかの自治体のバスで実施されている、サポーター制導入の予定はありますでしょうか。例えば、協賛金を募ったり、毎月一定の数の回数券を引き受けてもらうなどの方法があると考えます。病院ですとか、オリンピック、全日空、キヤノン、特養多摩川など、周辺企業や団体に呼びかけてみるのはどうでしょうか。また、現在、車内広告はありませんけれども、車内や停留所に広告をつけるなど、収入増の方法を模索してほしいと考えますが、いかがでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 どのようにして増やすかということですけれども、他の自治体では、サポーター制度、委員がご指摘のようなところもあるように聞いておりますので。その辺を参考にしていきたいなと思います。  作業部会というのを、公共会議の下に設けておりまして、今も月に1回、場合によっては2回ぐらい、住民の皆さんとどうしたらいいかということを鋭意検討しているところなのですが、その中で、考えていきたいなと思っております。  沿線は病院ですとか、オリンピックとか、いろいろな企業があります。バス停の名前を見ていただきますと、そういう企業の名前を入れているところがありますので。これは、地元の皆さんの話で、そういうところには、協賛金をこれからお願いしようということで、ネーミングを皆さんで考えて、これにしようというところなので。当然、そういうところにお願いをしていきたいと思っております。  特別養護老人ホームにも、この前、案内に行ってまいりまして、ぜひ使ってくださいということをしております。キヤノンさんですか、地元企業も、オリンピックさんも、作業部会に実は入っておりまして。そこでも、協力をお願いしております。どんどんやっていきたいなと思います。  それと、地元に皆さんも今、一生懸命に頑張っておりまして、この22、23日は、多摩川の土手の桜は、ぜひ、たまちゃんバスを使って乗って見に来てくださいというチラシを、この前作業部会でつくりまして。今度、蒲田駅と、新田の駅でチラシを配って、ぜひ桜はたまちゃんバスを利用ということで、お願いをしようと頑張っております。  それから、広告の件でございますが。もちろん、バスの中に7枚ほど掲示する場所があります。今、作業部会で、車内広告をどうするかというのを検討しておりまして、大体、金額とかを決めてきました。そういうところで、あとは引き受けてくれる広告代理店等を今、探したいなと思っております。そういうところで、鋭意、皆さんと、地元の皆さんといかにして乗っていただくかというところを頑張っていきたいなと考えております。 ◆都野 委員 先日、バスの利用者及び地域の方を対象にアンケート調査が行われました。このアンケート調査の結果をどう受けとめておられるのか、伺います。  アンケートの中では、特に運行時間帯、朝の8時台、夕方5時以降の利用希望が多いように見受けられましたが、時間延長の予定はありますでしょうか。  いずれにしても、もう少し、乗客の数を向上させるためにも時間延長は必要と考えています。通勤・通学はもちろんですけれども、病院に行くにしても、朝9時からというのでは、ちょっと遅いかなと。そして、夕方5時で終わってしまうというのは、早いかなと思っておりますが、どうでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 アンケートは、乗っている方々と、それからバス停の沿線の方々にお願いをいたしました。それで、やはり、朝の時間延長、7時、8時とか、夜は午後6時から8時ごろまでという声は、確かに利用希望が多かったです。  ただその辺は、今、冒頭申し上げましたような赤字の状態なので、伸ばしたときに、その辺が黒字のほうに行くのか、赤字のほうに行くのかというのを考えながらと思っておりますので。作業部会の中で、皆さんと総合的に見極めていきたいなと思っています。  あと、運行ルートも、当初から作業部会の中では、通勤時間帯に駅と結ぶシャトル便みたいなことは、ご要望が出ておりまして。今後、それについては、検討していきたいと思っております。ただ、あそこの地区が、道路が狭いもので、狭いところは、警視庁のほうで、だめだよという話をいただいているので。ちょっと、かなり制約があるところなのですが。道路状況を踏まえつつ、作業部会の中で、どういうルートが取れるのかというところも含めて考えていきたいなと思います。  ただ、バス停をつくるにあたって、皆さんのうちに駐車場があるので、駐車場があると、そこの付近はバス停がつくれないとかという問題もいろいろあって、ルート選定、非常に苦労しておりますので。その辺も、絡めて、一生懸命頑張っていきたいなと思います。 ◆都野 委員 ぜひ、そういった方向で、バス事業者、それから警察ともよくお話をして、柔軟な対応をとっていただくように、区の方からも強く働きかけをお願いしたいと思います。  そして、利用者を増やすアイデアについて、お花見のキャンペーンですとか、無料デーですとか、いろいろ試みをされているのは高く評価したいと思います。そして、ほかにもいろいろなアイデアが出ているようですが。例えば、子どもたちがたまちゃんバスは大好きなので。ちょっと離れた地域の幼稚園や学校、保育園などにも、こういったバスがありますよというのを働きかけというかチラシを置いてもらったり、何らかのアプローチをするのはどうでしょうか。  それから、香港のミニバスというのがあります。これは、手を上げるととまってくれるのですね。いろいろな状況で、とまれないときもあって、すっと通り過ぎてしまうときもあるのですけれど、基本、手を上げたら、タクシーみたいにとまってくれるバスがあります。そういったシステムも、今後、研究してほしいと要望します。  また、世間には、鉄道ファンというのが多く存在します。同時に、バスが好きという人たちもいます。鉄道ファンの方たちと同じく、バスが好きという人は、全国のバス路線を乗って歩いたり、バスを撮影したり、模型を集めたり、そういった人たちです。あまり目立たないのですけれども、潜在人口は大変多いと言われておりまして。それ専門の雑誌ですとか、愛好者のサークルなども全国にあるそうです。ぜひ、ネットや、こういった専門雑誌も利用して、バスが好きという人たちにアプローチをしていただきたいと思います。  そして、最後に伺いますが、バス運行後、武蔵新田、下丸子駅周辺の放置自転車の台数に変動はありましたでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 私ども、たまちゃんバスということで、キャラクターもできておりますので、それも頑張っていきたいと思いますが。子どもたちに人気があるので。あと、デマンドというのも、ちょっと、なかなか東急さんでやっているのですが、結局はとまる場所が規制されるので難しいという話も聞いています。  あと、放置自転車の件なのですが、調べてみました。残念ながら、平成20年度は26台、武蔵新田の駅ですが、平成21年度が34台と増えております。下丸子は、17台が34台と増えておりまして。ただ、アンケートの中では、自転車はあまり使われない人が、たまちゃんバスをご利用いただいているということなので、あまりその放置自転車との相関関係は、ないかなと思っているところでございます。 ◆都野 委員 放置自転車が増えているというのは、残念な数字ではありますが、周辺のマンションですとか、転入される方も増えておりますので、仕方がないのかなとも思います。いずれにしても、大田区中が、バスのあるまちづくり、期待を持って注目しておりますことを申し添えまして、質問を終わります。 ○高瀬 副委員長 森委員。 ◆森 委員 土木費、まちづくりについて、質問させていただきます。  現在、都市マスタープランの改定、大田区の中心核である蒲田・大森のグランドデザイン、緑の基本計画、空港臨海部グランドビジョン2030と、大田区のまちづくりの方向性を示す重要な計画の策定が進められております。  パブリックコメントやまちづくり協議会、ワークショップと、地域の声を聞く努力はなされておりますが、どうしても、既存の団体が行政の要望という傾向が強く、区民とビジョンを共有しながら、ともに築き上げていくというために、区民参加の仕組みづくりやルール、計画を具体的に実行していく際には、まちづくりの役割を明確にし、より区民が主体的にまちづくりに参画していくことが、地域力のまちづくりであると感じております。  以前、新潟県の城下町、村上の観光カリスマ、芳川さんのお話を伺った際にも、何かを行政にやってくれと頼むのではなく、みずから何ができるか、自分たちのまちを自分たちでつくるという意識のもとで、各家主が風情のある黒塀を統一した景観をつくり、まちなみ誘導型の城下町の景観が再生をされ、緑3倍計画では、周辺住民の自発的な協力により、地域全体の魅力が向上し。商店街も、景観が変わったことで、10倍の来客が来るようになった事例が伝えられております。  まさに地域力、そこに住む住民、区民一人ひとりが主役であり、その自発的な取り組みを推進するために、ルールや条例整備でサポートするのが行政の役割であると感じます。  一方、行政だからこそできること、それは、豊かな公共空間を整備していくことであると感じます。  道のあり方について、質問いたします。  以前、私は、行き届いた福祉政策と環境先進国として知られるデンマークに視察に行かせていただきました。まちのメインストリートに、歩行者専用道路が整備をされ、かつては大通りに自動車が渋滞の列をなし、人々はその横の細い歩道を歩くしかなかったという道が、自動車超過密が問題となっていた1962年。この問題を、いかに回避するかという議論の中で、東西に延びる主要道路が歩行者専用となったということでした。それにより、1日に八万人もの人が往来する通りとなり、商店街は買い物をする人はもちろん、オープンカフェで集う人、大道芸や楽器を弾く人など、以前は規制をされていたパフォーマンスも、近隣住民の睡眠を妨げない夜以外なら可能となり、イベントも行われ、とてもにぎわっていました。  かつては、自動車が主役であった大通りが、今は人が集い、楽しむ場所となっています。デンマーク王立芸術学院教授のラース・ゲムス教授の言葉に、望ましい公共空間は、増えれば市民の活動も活性化し、適切な場所に、適切な公共空間を授けることで市民生活はより豊かなものになるとあります。  まちの中の道の木の、だれのための、何を主役とした道なのか。先日の花と緑のまちづくりの皆さんによる環境フォーラムの中でも、暮らしの中で道の役割について、通勤・通学の場所であり、買い物の場であり、散歩、市民交流の場であり、避難路、祭りや花見を楽しむ場所でもあると、さまざまな道の機能について示されておりました。  かつて、公共公園なども整備をされていない時代。子どもたちの遊び場は、まさに道でした。まちとまちを結ぶ交通網としての道路、車道。地域の足としての自転車道、だれもが安心して歩ける歩行者専用道路。都市機能の中の公共空間を考える上で、道のあり方で、まち、商店街はもっと便利に楽しいもになるのではないかと考えさせられました。  そういった観点からも、現在、蒲田で進められている旧逆川の再整備は、蒲田中心核アプリコと菖蒲橋を結ぶ、区民の憩いの場としても、蒲田の核になり得るスペースであると感じております。また、呑川と中心核を結ぶ緑の回廊、風の道としてヒートアイランド対策にも有効であると感じます。  先日、先輩議員からも、屋台村というアイデアが出ました。多くの区民が集う、楽しい公共空間に再整備がなされれば、すばらしいと感じております。  私も、毎日あの道を通りますが、日中もほとんど、車が通らないように感じます。そこで、質問いたします。車と人の交通量は、どのようになっておりますでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 逆川のあったところの道路整備ですが。今年の2月3日水曜日に、交通量調査を12時間やってみました。その結果、ある断面、真ん中辺ですけれども。自動車が約12時間で180台、歩行者が3,400人、自転車約700台という結果になりました。自動車は、極端に少ないというイメージでございます。 ◆森 委員 また、現在の計画ですと、一方通行の予定となっておりますが、今、車の台数などもお聞きいたしまして、いっそのこと、人と緑を中心としたスペースとして、車の通行を規制してはと考えますが、いかがでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 あそこのところの道路は、商業施設だとか、駐車場だとか、デイサービスの施設も沿道に面しております。このため、通行を規制してしまうと、商品の搬出入だとか、車庫の入出庫、サービス利用者の影響とかが懸念されますので、こういう沿道住民の利用形態を踏まえた上で、何とかやれればいいなと思っておりますが。なかなか、車をストップしてしまうのは難しいかなと思っているところでございます。 ◆森 委員 デイサービスの施設があることは、存じ上げておりますので、ここでの利用者、また時間帯で区切っていただくなど、工夫をしていただきまして、ぜひ地域の方が安心して集い、そして憩える、三角のポケットパークと一体的な緑の公園のようなスペースとして整備していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 利用形態としまして、自動車の時間帯をある程度規制することは考えられると思います。ただ、地元の皆さんのご意見をよく承らないと、いや、うちの店にという話も出てもいけないと思いますので、その辺は、皆さんと話し合っていきたいなと思います。  それから、ポケットパーク的なところというところは、緑と一体で、それからイベント分のスペースというのも、作業部会、検討会の中でちょっと出ておりますので。そういうところは、皆さんと話し合いながら、今後詰めて行きたいなと思っております。 ◆森 委員 また、モデル的に、導入できるところから、区民に自転車道の周知をしていくためにも、旧逆川の道路整備には、自転車道を設置していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 先ほど、データをお示ししましたけれども。車、非常に少ないですので、一方通行にした車道のところを自転車が通っていただいて、歩道付近が結構広く取れそうなので、そこのところを良好な歩行者空間にしたいなと考えているところでございます。 ◆森 委員 今後の整備の中で、歩行者と自転車を分離していくという政策も、自転車の活性化には重要だと考えておりますので、ぜひ、その視点も要望させていただきます。  また、デンマークでは、車による都心へのアクセスを減らす取り組みを進めた結果、市内の道路交通量は著しく減少したという報告があります。バス以外の車の通り抜けは禁じられていて、車の利用は大きく迂回しなければならないまちづくりが行われており、そのため市内は、自転車か歩行のほうが便利となっております。これは、都市のCO2削減の観点からも有効であると考えます。  また、全国各地の中心市街地においても、通過交通が問題となっており、搬出入の車と、公共交通以外の車を、都市の中から排除を行い、にぎわいを取り戻したという都市の事例もあります。車優先の社会から、歩行者と自転車を優先したまちづくりへ、道路整備における価値観の展開が求められているのではないでしょうか。  また、コペンハーゲンでは、総延長400キロに及ぶ自転車専用道路やレーンが整備され、それにより、1970年代から、96%も自転車の通行量が増えたといいます。  また、近年、ソウル市では、環境政策として、ソウル自転車活用計画が制定をされ、市役所内にも自転車政策チームが組まれ、ソウル市内を網羅する207キロメートルの自転車専用道路が整備を進められております。これは、自動車レーンを1車線減らし、自転車専用レーンとするものです。  歩行者との事故など、自転車の安全利用には、自動車道、自転車道、歩道の完全分離策が欠かせないと言われております。区内における、自動車と自転車、また自転車と歩行者など、事故はどのぐらいの件数があるか、把握はなされておりますでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 警視庁の資料で、調べてみました。平成21年中に、区内で起きた自転車事故、総計1,302件になります。そのうち、自動車と自転車の事故が522件、自転車と歩行者との事故は61件という状況でございます。 ◆森 委員 自動車と自転車の事故が、かなり多いように見受けられるのですけれども。  では、改めて確認の意味でお伺いいたします。大田区では、自転車は車道と歩道、どちらを走るべきなのでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 これは、道路交通法というところで決まっておりまして、ちょっと改正されました、平成20年6月1日からですが。原則は、自転車も軽車両でございますので、道路の左側を通行するということでございます。  ただ、例外があります。13歳未満のお子さんと、70歳以上の高齢者、身体の不自由な方は、すべての歩道を通ってもいいですよということになっております。  また、自転車の歩道通行可という標識が出ているところもあります。そこは、だれでも歩道を通行していいということになっています。  ただ、これですと、歩道に歩行者と自転車が混在してしまいますので、自転車が歩道を通行する場合には、車道寄りの部分を徐行しなければならないと。歩行者優先ということも言われております。 ◆森 委員 ぜひ、今現状をお伺いいたしましても、自転車と車が分離されなければ、やはり自転車の利用面からも、危険が生じると感じますので。ぜひ、よろしくお願いいたします。  以前の定例会の中でも、自転車道の整備については、質問させていただき。また、大田区内の幅員が狭いため、区道への自転車専用レーンの確保は難しいとのご答弁がありました。  現在は、自転車対策協議会の中でも審議をされておりますが、今後の大田区の自転車道整備計画がどのような方針を持って進められるのか、改めてお伺いいたします。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 ご案内のように、今、自転車の対策協議会を、平成21年度と22年度でやらせていただいております。  大田区の道路なのですが、ご指摘のように、道路幅員が狭いのですね。行政面積に占める道路の割合というのも、11%ぐらいと。都心部に比べて少ないです。ということは、都市部のほうは道路が広いということになりますけれども。そういう広い道路がないので、当然、第一京浜国道など、歩道が広い部分については、当然、関係機関に要望していきたいなと、自転車レーンということを要望していきたいなと思っております。  課題は、狭い区道を、いかに人と車と自転車が共有できるかということなのですが、その協議会の中で、さまざまなご意見を承って、工夫していきいたいなと考えております。 ◆森 委員 自転車協議会の中で、以前、自転車で快適に走ることのできる道のご提案があり、ぜひマップ化していただき、快適な自転車を利用できる道を提案していくことは、日常生活はもとより、魅力的な大田区を自転車で回っていただくという観光の視点からも、おもしろいものであると感じますので、ぜひ進めていただきたいと思います。  時間がないので、こちらは要望させていただきます。  自転車レーンを進めて行くためには、自動車のレーンを占用するぐらいの大胆な発想の転換が必要だと感じます。国土交通省の方針といたしましても、東工大の屋井先生を座長に、新たな自転車利用を考える懇談会が開かれ、全国98カ所に自転車道の整備がされており。大田区も積極的に、国、都に働きかけを行っていただきたいと考えます。  環境基本条例の策定とともに、大田区がより環境自治体として、強い意志を持って、環境にも健康にもよい自転車の活用の推進を行っていただきたいと要望させていただき、質問を終わります。ありがとうございました。 ○高瀬 副委員長 会議が長時間にわたりましたので、しばらく休憩いたします。  再開時刻は、3時20分です。                午後2時49分休憩                午後3時20分再開 ○松本 委員長 ただいまから、予算特別委員会を再開いたします。  休憩前に引き続き、第6款土木費の質疑を続けます。  では、自民大田、質疑を願います。 ◆近藤 委員 呑川の水質浄化について、伺います。  同僚議員からも、同様な質問があるわけでございますが、私なりの視点で、質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  今回の一般質問で、呑川の水質浄化という課題について、環境問題の解決と、中小企業の振興とを結びつける、一石二鳥の効果をねらうべきであるということを主張させていただきました。  東京工業大学の高度な科学技術力を活用して、呑川の水質浄化を図るという長年の懸案が、同時に中小企業の振興にもつながるという方向性については、松原区長も同じ考えであると聞き、私の長年の主張が実現できるものと、大いに期待しております。  そこで、お尋ねいたします。この一大プロジェクトは、いつまでに、どこまでの成果を上げることを目指しているのでしょうか。  呑川流域に住む住民から見たら、100年河清を待つの例えのとおり、一体いつまで待ったらよいのかとも、いい加減にしてほしいというのが逸わざる気持であります。悪臭を放ち、黄土色の呑川から解放される日が来るのだろうか。何年待てば、これだけよくなるという夢を描くことが政治の役目でもあります。  目標として、呑川の水質浄化が達成される年次をお答えいただきたいと思います。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 呑川の水質浄化のお話でございますが、今回、いつごろまでにというお問い合わせだと思いますけれども、水質浄化、今回は呑川、雨が降ると下水道が流れ込んでくるというところで、そこの物質による汚濁を解消しようというのが目的なわけでございますが、完全にするためには、いろいろ流域の問題、下水が流れ込まないようにというのもあるのですけれども。そこのところを、何とか浄化してというお話でございます。  いつごろまでかというお話なのですが。来年度は、先ほどもちょっと答弁させていただきましたけれども。浄化システムの試作機をつくっていきたいなと思って、平成23年度以降には、試作機を設置して、その効果を検証した上で、平成25年度末までには、本設の機械をしていこうと、設置していこうと。水質浄化を開始したいなという予定で考えております。 ◆近藤 委員 その目標を定めることが、第一に必要なのですね。  次には、その目標を達成するために、幾ら経費がかかるかであります。平成22年度予算では、7,245万円とのことです。開発のスタートからゴールまで、総額で何億円を投入しようとしているのか、お聞きしたいと思いますが。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 幾らぐらいかけるのかという、ちょっと難しい質問と承っておりますが。  浄化方法については、これから東工大と研究していくというところなのですね。試作機をつくって、実験をしてみようと。その結果、どのようになるかというところを検証していかなければいけないと考えております。その結果次第では、かなり変わってくるのかなと。当然、試作機をつくって置き込むのですけれども、何台置いたらいいか、どこに置いたらいいかというので、かなり総金額が変わってまいりますので。今、ちょっと、はい、幾らですとはお答えする段階では、残念ながらないかなと思っているところでございます。  とにかく、昨年度からずっとやっていますけれども、そういう中で、どのように置き込んだらいいかというのを検証しながら、少しでも水質改善となるように、場所も含めて、金額も含めて、これから考えていきたいと、そのような段階でございます。 ◆近藤 委員 そうしますと、このプロジェクトの進捗状況ですが。何合目あたりになっているのかな。10合目をゴールとしたら、今どのぐらいのところまで来ているのかな、そのことをちょっとお尋ねしたいのですが。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 富士山にイメージをはせて、どのぐらいかなと、私も今考えているところなのですが。  究極的に、きれいになるまでと考えると、まだまだ、裾野かなと思いますけれども。事業を本格始動させるというところを考えていくと、ちょっと山を登れるのかなとは思っております。  試作機の製作をこれからやるというところですので。これ、難しいですけれども、2合目とか、3合目ぐらいかなというところだと考えております。 ◆近藤 委員 富士山は、バスで5合目まで行くわけですけれども。  そうして、平成22年度予算で試作機をつくるということですね。ということでありますが、その設置場所はどこを想定しているでしょうか。また、私はその場所をぜひ、多くの人々にアピールできる場所。例えば、JR蒲田駅の近くに設置し、区役所と東工大が連携協力して取り組んでいる、そういうことを、ぜひアピールしてほしいと考えていますが、いかがでしょうか。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 場所についてなのですが。実は、私も呑川のへり、中央八丁目に住んでおりまして、毎日通勤の途中で見ております。ちょうどあの辺が、汚くなるところということですので、まだ下流もありますけれども、場所はどこかというところですね。先ほどちょっと、お話しましたように、これから底質のサンプリングなどをして、どの辺が一番、貧酸素状態になっているかなというのを今調べているところなので。これから、どこに注入したらいいのかなというのを、これから検討して、試作機を投入していくというところなので。まだ、ここというわけにはいきませんけれども。大体、スカムが上がってくるところが、祖竜橋あたりから、JRぐらいまでですね、その辺なのです。実は、そこに屋形船ということで、ジェットスリームということで、上のほうの水の酸素を含んだ水を下に吹きつけて、撹拌して貧酸素状態を解消しようということでやっています。あれ、JRから見えるというところなので。ご指摘のように、やる場合には、ちょうどあの辺も汚い場所でもありますので、例えば設置した、何か見えるようにとは考えておりますけれども。何分、機械を置く場所とか、いろいろありますので、どうしようかなというところですが。当然、多くの人に見てもらって、大田区頑張っているのだというところはPRしていきたいなとは考えております。
    ◆近藤 委員 このプロジェクトが、うまく進んで、やがて試作機が本格的な浄水装置として製作されるようになれば、大田区の中小企業の技術力が生かされてくるときだと期待しております。それは、何年後のことと想定しているでしょうか。くどいようですけれど、お願いしたいと思います。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 中小企業の技術力がいつごろ入るのかというお話だと思うのですけれども。試作機を今年度つくっていこうと思っております。その段階で、こういうものをつくりたいというところで、大田の技術が入るということは考えられます。そうすると、それから試作機ですから、それを改良していきます。その段階で、どういうことができるのかなという段階も、またありますので。今年から平成25年度ぐらいにかけてかな。ただ1回、これで、完璧なものができればいいのですけれど。まだ、吹き出し口の形状を変えるとかで、結構変わってくると。目黒川等の例でも聞いておりますので、まだまだずっと入る余地はあるのかな、そのように考えております。 ◆近藤 委員 こうして、この水質浄化、浄水装置をつくることは、大田区のものづくりに大きく関係してくると考えますけれども。東工大との連携をフルに活用して、その取り組みを進めることは、大田区中小企業の生き残り政策の一端を担うものと、私は考えております。今後、この得られた成果を、浄水装置、器機・機械類ですけれども、日本はもとより、水質悪化に悩む東南アジアをはじめとする海外に売り込むということも期待できるわけですね。大田区の産業振興支援策としても、期待できると思いますが、お考えを、産業経済部のほうでちょっと、お答えをいただければありがたいと思います。 ◎石井 産業振興課長 呑川の浄化プロジェクトでございますが、大企業からの受注が、減少が非常に厳しい今日において、このような公的なプロジェクトに区内の中小企業が積極的に参加することは、中小企業の信用力の向上、あるいは売り上げの拡大に貢献するものとして、重要と考えております。  委員がご指摘のとおり、仮にいい技術ができたとするならば、東南アジアをはじめ、海外に展開することも可能と考えており。その暁には、区内にも大きな経済効果をもたらすのではないかと考えております。  産業経済部の海外市場開拓の支援策等を使いながら、その可能性についても、検討してまいりたいと思っております。 ◆近藤 委員 呑川の水質浄化という地域の課題解決を通して、私は、地域経営という視点が重要だと考えております。  呑川の水質浄化にどのぐらいの税金を投入して、生活環境をどの程度改善するのか。あわせて、中小企業の産業振興にどのぐらいの効果をもたらすのか。その結果、そこに働く人々の所得がどのぐらい増加し、やがてそれは区民税の増収として、どのぐらいを見込むのか。そうした全体像を示すことによって、初めて区政に対する区民の理解が得られるものと考えます。こうした視点からの取り組みと、成果を着実に上げていくことを期待して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○松本 委員長 次に大田自民、質疑を願いします。 ◆大森 委員 土木費について、質問させていただきます。  主に放置自転車、自転車対策について伺っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  我々もそうなのですけれど。昨年来、区長のごあいさつ等々も伺っていると、羽田空港の国際化ということがよくスピーチの中でお話されていると思います。  区民の方たちも、相当、羽田空港がこの秋、国際化になっていくのだということを、多くの外国の方たちが、蒲田、または大森と、大田区内に見えていただきたいということで、いろいろと発信していると思うのですけれども。片や、まちの中の様子を見ますと、今までの議会でも景観条例の話をしたこともございましたけれども、自転車をどのように今まで扱ってきているのか。または、駅前の歩行喫煙の問題をどのように扱ってきているのかということを、規制といった意味合いで、今回ちょっと質問させていただきたいと思いますので、よろしく、前向きなご答弁をいただきたいなと思います。  まず、JRの蒲田の東西なのですが。それぞれ、自転車の駐車場以外の場所において、路上等に置かれている自転車になりますが、この数、それぞれ、東口、西口周辺、それぞれどれほどの数が置かれているのか、把握している数をお知らせください。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 平成19年度に、蒲田駅周辺の自転車利用実態調査というのを行っておりまして。これによりますと、路上に放置されている自転車の数は、蒲田駅の東口で約2,600台、西口で約3,100台ということで、合計、約5,700台となっております。 ◆大森 委員 今現在、そういう5,700台ということになりますと、いろいろと駐輪対策ということで、自転車駐車場を設けているわけなのですけれども。その駐輪場、東西それぞれ、それを利用されている自転車の台数というのはどれほどになるのでしょうか。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 蒲田駅周辺の自転車等の駐車場でございますが。東口が、民営1カ所を含めて12カ所ございまして、西口が民営1カ所を含めて、9カ所ございます。  先ほどの、平成19年度の実態調査によりますと、ピーク時の利用台数ということで、東口は収容台数6,019台に対しまして、利用台数4,902台。西口は、収容台数4,592台に対しまして、利用台数4,543台となっております。 ◆大森 委員 それぞれの収容台数に対して、利用台数、西口はほぼ大体いっぱい、いっぱいという感じの数字なのですけれども、必ずしも、はた目で見ていますと、その利用できる台数を、常に100%満たしているとはどうしても見えないのですよね。その満杯のところと、そうでもないところというのは、100%利用されていないというところの把握、それはどのようにされているのですか。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 利用率は、月ごとの若干の違いはございますが。今年の2月を例に取りますと、100%に満たないところは、蒲田駅東口環8横。あるいは、蒲田駅西蒲田公園、それからアロマスクエアの地下など、8カ所ございます。  一方、満杯である、100%を超えるところでございますが、日本工学院の地下、それから蒲田駅西口環8下など、4カ所となっております。 ◆大森 委員 それぞれ、把握されているようでございますけれども、若干そうやって利用率が低いというところですね、そんなに特別、駅から、または駅を中心として自宅から、その駅を利用するために自転車を乗って来られる方たちにとって、本当に何十分も、自転車を置いてから歩いて駅に利用できないのかと。そんなには遠くないのだろうと、私は実は思っているのですけれども。でも、利用者の方は、やはり勝手な思いはございますし、より近いところで、自転車を置いて利用したいというのは、これは人情でありますので。いろいろと見ているとやむを得ないところもあるのかなと思うのですけれども。それにつけても、利用率が低い、どうしても低いところというのが、何が原因なのかということを考えていらっしゃいますか。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 今、委員がご指摘のように、やはり利用率が低い要因の一つとして、駅からの距離が上げられます。また、居住地域からの動線による、利便性が他の自転車駐車場と比較して低いこと、こういったことが大きいのかなと考えております。 ◆大森 委員 陳情でも出ておりましたけれども、特に西口の駅前のロータリーの近辺です。これに大型の小売店舗やパチンコ、それからスロットといったお店の周囲に自転車があふれておりますよね。いっとき、いろいろな方たちが、係員が整理をしたりとか、整然としたときもありますし。また、ヒロキの前などもなくなったりもしているのですけれども。また、何かすると、その周囲にいっぱい自転車があふれる。こういったような状況というのは、本当でしたらば、このお店を設置する方たちというのは、本来はその自転車対策も講じないといけないということになっているのではないかなと思うのですけれども。こういったような状況をどのように、区として受けとめているのでしょうかね。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 委員がご指摘の大型店舗、昨年の秋の開店以来、非常に自転車が増えているという状況がございます。従いまして、私どもとしましても、大型店舗の近隣にある、JRの線路際にある臨時自転車駐輪帯、こちらのほうの整備を進めまして、今まで午前9時から午後8時まで、買い物等で2時間を限度に無料ということになっておりましたが。なかなか、この利用時間を過ぎても置いてある状況がございます。したがいまして、これを本年1月から、撤去という形で、空スペースをつくるということをいたして、改善しております。こういうことを契機に、今後適正利用をさらに促進しまして、ルールをお守りいただければ、いつでも買い物等に適宜お使いいただけるといったような状況を、つくっていくように努めてまいりたいと思います。 ◆大森 委員 今年度の事業予算の中で、工学院の、先ほど既存の一昨年つくられたものには100%というお話はあったのですけれど、22年度の事業の中では工学院の地下にある自動車駐車場を改造して、駐輪場を設けるという計画があります。ここに対する予算とその設備の内容についてお知らせください。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 今回の整備では、機械ゲートで管理するシステムを採用いたします。それで既存の地下1階部分の500台のほかに、新たに地下2階部分に1,100台、合わせて1,600台の十分な収容台数を持った自転車駐車場に整備をいたします。  既に平成20年度に日本工学院側と協定を締結しておりまして、土地の使用につきましては無償使用とさせていただく予定でございます。なお平成22年度予算では建設費に約1億4,500万円を計上させていただいてございます。 ◆大森 委員 1億4,500万円という大変大きな予算を使って、既存の建物の中に改修していくといくということですが、この工学院の駐輪場ですね、それだけの予算をかけるには意味があるわけなのですけれども。西口の駐輪場対策ですね、全体では先ほど3,100台の、路上に置かれている自転車があるということだったのですけれども、そういったようなことを踏まえますと、この駐輪対策上この事業にかける期待というのはどうなっているのか、お知らせいただけますか。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 日本工学院に新たに自転車駐車場を設けることで、特に蒲田駅の西口の西北方面、こちらからの需要におこたえすることができると期待しております。また日本工学院とは、これまでも蒲田駅西口の再開発で協力関係を築いてまいりましたが、今回の協定によりまして、民間事業者と区が自転車駐車場の整備を協力して進めたといった、よい事例になるのではないかと期待をしております。 ◆大森 委員 一方、東口のバスの発着、それから停留所、降車場ですけれども、その周辺の店舗、それから西口ではサンロードですか、アーケードの中の店舗、たくさんございますけれども、その店舗の店先ですね。大変多くの自転車が無造作に買い物等で利用されているとは思うのですけども、置かれますので、車が通ってはいけない時間ではない。ですから、自転車が整然と並んでいれば車も通れるスペースも本来はあるはずなのですけれども、とてもではないですけれども。通行人も肩をぶつけたりとか、すれ違うのにまならないという、そういった状況にも陥ってしまうような自転車の置き方をされているわけです。  なおかつ、困ったことに商品の陳列台を公道にはみ出して置いて商売しているということも随所に見られます。公道の幅員を著しく狭めて、歩行者や障害をお持ちの方たちもその通行に支障を来しているということで、重大な影響を及ぼしているのは現状なのですけれども。今まで障害者団体の方たちからも、従来そういったところを改善してほしいという、またバリアフリーの観点からも改善してほしいという指摘を受けておりました。  今までもこういった状況の中でも、区の対応と今後そういう陳列棚ですとか、自転車を置かれている状況に、これからどう取り組んでいくつもりでおいでになるか、ちょっと聞かせてもらえますか。 ◎齋藤 蒲田まちなみ維持課長 蒲田駅の東西口には、平成16年度から駅前に自転車指導員を配置をして、マナー向上の啓発であるとか自転車等駐車場への誘導案内を行ってきました。これによりまして駅ロータリー周辺の放置状況は改善されたのですが、その一方で周辺への放置の拡散、これが認められております。  また、これらの商店街では、商品や置き看板等による道路の不正使用も放置自転車同様に通行障害の原因になっているというのはご指摘のとおりでございます。このため、今年度、蒲田駅東口では大田区と蒲田警察、それから地域の商店街の方々の三者が連携しまして、2カ月に一度の割合で合同パトロール、これを実施して道路の不正使用につき改善を図ってまいりました。  今後も地域の方々との連携による合同パトロールを強化しながら、駅周辺の道路の不正使用を改善しまして、土日を含めたきめ細かい放置自転車の撤去対策と、自転車指導員による自転車駐車場への誘導等により、より対策を強化していきたいと考えております。 ◆大森 委員 放置自転車の取り締まりのあり方につきましては、今まで見ていますと私の感じ方がいけないのかもしれませんけれども、公道に自転車が置かれてしまうと、それらの置き場をどのように整備していくかいろいろな陳情もありますし、我々もいろいろなことを議場でも言ったりするものですから、どう整備していくかといったような後手に回る対応であったのかと思うのです。  規制されていることそのものは、区民の方たちがあまりよく理解していただいていない、協力していただいていないというのもあろうかと思います。例えば、たばこ。歩行喫煙の禁止を条例で定められているわけです。大田区の条例では、清潔で美しい大田区をつくる条例というのが議員立法であったわけですけれども、その中の8条。区長は人の往来が激しく、たばこの吸い殻の散乱が著しいため、特に環境美化の促進を図る必要があると認める地区を路上喫煙禁止地区として指定することができるとなっておりまして、その2項に路上の喫煙禁止地区においては、道路上で規制する行為及び道路上にたばこの吸い殻を捨てる行為を禁止する。ただし区長が特に認めて指定する場所においては、指定をすることができるとなっておりまして、この罰則が14条にございまして、第8条の2項の今読み上げたところですけれども、規定に違反して路上喫煙禁止地区内において喫煙し、又はたばこの吸い殻を捨てたものは1万円以下の過料に処するとなっております。この施行規則がありまして、第9条が過料となっていますが、ここの3項に、条例第14条の規定により、科する過料の額は1,000円とすると。1万円と条例ではうたってはいるのですけれども、それを施行規則の中では1,000円となっているのです。  こういった条例もあるのですけれども、実際には先ほどの自転車のことでもそうですけれども、たばこにしても、数年たっていますけれども、こういった条例をどう守られてきたのかというところが気になるところでして、その規制をするといった意味合いでは、守ってもらうように取り組んできたことの意味合いを聞かせてもらえますか。 ◎東平 環境保全課長 委員が今おっしゃられましたように、清潔で美しい大田区をつくる条例で全区域が歩きたばこを禁止、それで路上規制禁止地区が蒲田駅の東口と西口に定められているところでございます。これに違反した者は1,000円の過料に、いわゆる過ち料に処するとなっているのですけれども、この条例の周知はまだ不十分であると。こういう立場で周知を主眼に対応しているところでございます。  具体的には、区報、ホームページに掲載をしているほか、地元の自治町会あるいはたばこ商協同組合の協力のもと、JRの蒲田・大森駅とあるいは私鉄の主要駅に啓発ポスターを配布するなどPR活動を実施してございます。  また区民に対しましては、歩きたばこ禁止等のポスター・ステッカーを配布しているほか、蒲田、大森あるいは矢口渡、大岡山の駅周辺におきましては、路上で歩きたばこ禁止という、路上に表示をする。こんな対応を実施してございます。 ◆大森 委員 たばこにつきましては、早くから我々も承知しております、千代田区は早くから表示をされまして、歩行規制の禁止条例が制定されて、その際の過料の取り立てが大変で、通行人・区民の方たちからも反発もあったことが報道でも多く流されていたと記憶しております。  そんな中で千代田区は、警察官のOBを区の職員として採用して、違反者に対する啓蒙活動とともに、徴収に至ったという経緯がございます。  先日、神田においての私の友人がうっかり路上でたばこを吸ってしまったようなのですけれども、電話で話をしていましたら、この間さということになりまして、つかまって、さっそく反則金を取られたということで素直に払ったそうですけれど。やはり大田区で条例の施行後の対応ということについて、毅然とした態度でもって取り組むのだということは、これからどんどん示していかないと、一つも問題が解決していかないのではないかと思うのです。  もっと言えば、東口の交番のところ、四六時中私通りますけれども、あの角、地下道に抜けているところも正面も、毎日ですよ数本たばこ落ちていますよ。交番の前にですよ。お巡りさんたちは、その駅前のところにも区でも掲示をしているのですけれども、そういうことも見てくれていないのか、どう判断していいのか。やはりそれは区の条例との兼ね合いの中で、区から要請があってそういう姿勢をみせていれば、お巡りさんたちも声を出してくれるのではないかと思うのですけれども、そういったことを、非常に今問題だと。これからの取り組みとして問題だと思っております。  そういうことで、本区の条例と警察との連携ですね。規制をする地域のエリアを決める際には、恐らく道路交通法のこともありますので警察と所轄と相談しているとは思うのですけれども、協力体制ですね、警察との。自転車の取り締まりといった部分においては法令の根拠があるのだろうと思うのですけれども、そこら辺のところと。それから必要な警察との協力体制についてはどういったようなことが考えられるのか、お知らせください。 ◎杉村 都市基盤管理課長 放置自転車の対策についての法令の根拠ですが、大田区自転車等の放置防止及び自転車等駐車場整備に関する条例及び同施行規則というものがありまして、これで行っております。警察等の連携のお話なのですが、実は放置されて撤去した自転車、これの所有者確認というのを、あとは盗難されたものではないかというのを警察に照会をして調べていただいております。また放置自転車のクリーンキャンペーンなどでは啓発活動でもご協力をお願いしているところです。  あと、交通安全の観点から、自転車のルールやマナーというところを、警察官の方にも指導していただいておりまして、例えば区でやっております、幼児から高齢者まで20年度で100回以上の交通安全教育も実施しておるのですけれども、そういう中で警察官の方に来ていただいてお願いをしているところです。 ◆大森 委員 先ほど逆川の話題も出ておりましたのですけれども、逆川の件につきましては地元の説明会も2度、3度、区のほうでやっておられますし、地元も環境については理解していると、私もその場にいて思っております。そういう中で、ある意味周辺の道路の車の交通だとか、いろいろなことを考えたときには、やむを得ないのかと思っているのですけれども。  ただ、両サイドの歩道部分を整備したときに、植え込みなんかがある。今の状態ですと、アロマの前にある周辺に置いてある自転車と同じように置かれてしまうのではないかと思うのです。そこに対する規制がないのだと思うのです。今現在、やりようがない。これは路上に看板を置いている、商売をされているお店も当然あって、地域の町会・商店街等がいろいろとあの景観のことも含めて取り組んでおられて、その折りに地域の要望もあって警察も一緒に歩いていらっしゃるようですけれども、お店の方と話をしているとけんかになってしまうらしいですよ。どこにその条例があるのかと、条例があるのだったら出してこいということになってしまう。警察も言いたくても言えないというのが、現状であるということをお巡りさんもこぼしています。  そういった意味では、そういう条例をきちんと整備をしていくということが、これから毅然とした態度でもって、まちをつくっていくのだということでやっていただかないと、景観でも何でも、きれいなまちをつくるということはなかなか、かなわないのではないかとそう思うのです。  そういう意味合いにおいては、これから羽田の国際化を迎えて外国人の方が多く見えるということを期待するといっても、自信を持って胸を張ってまちとして見せることができるのかということを思うのですけれども。そういったようなことで、まずはグランドデザインの中にも、まちの中に地下の駐輪場を設置するということが描かれています。そこら辺で、必要なものから具体的に取り組んで行く必要を、まちの人たちに見せるということが大事なのではないかと私は思っているのですけれども。  最後に、そこら辺のところを伺って、質問を終わりたいと思いますが、どうでしょうか。 ◎杉村 都市基盤管理課長 グランドデザインの中で自転車場をどうするのだという話ですけれども、当然、他の計画との整合性を、今、協議会で総合計画を立てて諮っています。ただ駐輪場は土地が必要になったり、コストとか規模とかどうするのだというところを十分検討しなくてはいけないという問題がありますので、いずれにしましても区議会の皆様からいろいろ叱咤激励をされておるところでございますので、地元の皆さんと関係機関、警察なんかに意見を伺いながら、きれいなまちをつくっていきたいと思っております。 ◆大森 委員 よろしくお願いします。終わります。 ○松本 委員長 以上で、第6款土木費の審査を終結いたします。  次に、第7款都市整備費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 ◎鴨志田 企画財政課長 それでは、予算の事項別明細書178ページをお開きください。  178ページ、第7款都市整備費でございます。  本年度81億8,144万8,000円で前年度比較19億980万円の減でございます。第1項都市整備費、本年度15億8,108万円で4億4,433万円の増でございます。第1目都市整備総務費、本年度4億6,335万円で561万7,000円の減でございます。内容は職員人件費の減でございます。第2目都市整備費、本年度9億476万7,000円で6億5,421万円の増でございます。主なものは右側179ページ1番蒲田駅周辺のまちづくりが蒲田駅周辺開発委託などの実施により、1,354万円の増。2番大森駅周辺のまちづくりが大森北一丁目開発経費など、4億3,620万5,000円の増。  181ページ、12番景観計画策定事業、景観計画策定に向けた基礎調査を行う経費として、577万5,000円を新規計上したものでございます。18番がけ等整備事業が実態調査の実施で、5,824万9,000円の増でございます。  182ページ、第3目空港費、本年度2億1,296万3,000円で2億426万3,000円の減でございます。主なものは右側183ページ、1番航空機による住宅騒音防止工事等の助成が、1億4,831万3,000円の減。3番羽田空港沖合展開跡地利用の推進が、空港跡地整備計画の策定に要する経費として、2,893万8,000円を新規計上。4番羽田空港対策積立基金積立金が、5,958万1,000円の減でございます。  第1項都市整備費は以上でございます。  184ページ、第2項建築費、本年度10億3,583万6,000円で2億8,031万2,000円の減でございます。第1目建築総務費、本年度5億8,667万4,000円で3,080万7,000円の減でございます。内容は職員人件費の減でございます。第2目建築養成費、今年度4億4,916万2,000円で2億4,950万5,000円の減でございます。主なものは右側185ページ、6番指定道路台帳整備事業が指定道路調査や既存台帳データ化に係る経費、1億2,814万2,000円の減。  187ページ、9番指導助成事業が3,483万円の減でございます。  第2項建築費は以上でございます。  188ページ、第3項住宅費、本年度20億7,257万8,000円で40万6,000円の増でございます。第1目住宅管理費、本年度15億9,760万6,000円で1億6,285万5,000円の増でございます。主なものは右側189ページ、2番区営住宅管理費の(4)区営住宅耐震補強事業が西六郷三丁目アパートの耐震補強工事の実施により、1億6,264万5,000円を計上しております。10番住宅マスタープランの策定が次期住宅マスタープランの策定経費として、99万7,000円の増でございます。  190ページ、第2目住宅建設費、本年度4億7,497万2,000円で1億6,244万9,000円の減でございます。主なものは右側191ページ、1番借り上げ型区営住宅建設補助が1億3,412万円の減。2番区営住宅の建設がプラムハイツ山王の21年度竣工に伴い、1億3,954万7,000円の減。仮称大森西四丁目区営住宅の建設として、1億1,121万8,000円の増などでございます。  第3項住宅費は以上でございます。  192ページ、第4項連続立体事業費、本年度34億9,195万4,000円で20億7,422万4,000円の減でございます。第1目連続立体事業総務費、本年度2億9,651万6,000円で9,155万4,000円の減でございます。内容は職員人件費の減でございます。第2目連続立体事業対策費、本年度25億7,266万1,000円で21億44万7,000円の減でございます。主なものは右側193ページ、1番京急関連駅周辺のまちづくり事業が、2億2,603万4,000円の減。2番京急線の連続立体交差事業で東京都への負担金など、14億1,987万9,000円の減でございます。  194ページ、第3目連続立体事業ガイド整備受託事業費、本年度6億2,277万7,000円、1億1,777万7,000円の増でございます。主なものは右側195ページ、1番京急線の連続立体交差事業に係る受託事業の(1)用地取得で、1億1,335万円の増、(2)ガイド整備で442万7,000円の増でございます。第4項連続立体事業費につきましては以上でございます。  以上で、第7款都市整備費の説明を終わらせていただきます。 ○松本 委員長 この款には公明、政友会、共産、大田自民、民主、改革から質疑の通知がありますので、順次これを許します。  では、公明、質疑を願います。 ◆溝口 委員 大田区災害対策について伺いたいと思います。  がけ・擁壁の実態調査ということで、今の説明がありました事項別明細書180そして181ということで、今年度5,828万4,000円ということで予算書には計上がなされているかと思います。  今回の予算で、このがけの実態調査委託料ということで3,985万円計上されております。これは昨年から取り上げております区内の危険ながけ等の調査ということで、昭和44年あるいは48年、49年ということで、そのころに実態調査がされて、一部追跡調査もあったかと思いますけれども、本格的な区内の全数調査ということになりますと約40年ぶりということで、大変予算については評価をしているところでございます。  つきましては、その内容・概要を伺いたいと思います。 ◎黒澤 都市開発課長 それでは、新年度に実施する、がけ・擁壁実態調査についてでございますが、本調査は区内に分布するがけ・擁壁の実態調査と危険度判定を個別に行うものでございます。調査結果に基づいて、所有者へ改善等の助言指導を行いまして、がけ崩れによる被害を未然に防止するということを目的としております。  調査ですが、道路沿い、民地境沿いを問わず、区内の高さ2メートル以上のがけ・擁壁はすべて対象として実施いたします。対象となる、がけ・擁壁は、おおむね約5,000カ所程度と想定しておりますが、その所在調査をまず行いまして総カ所数を把握した上で、そのうち約半数の2,500カ所を来年度に調査をし、残りを23年度に予算計上をさせていただく予定でございます。  主な調査内容ですが、所有者・管理者調査、外観目視、聞きとり、計測、写真撮影等による現場調査、そして一番肝心な部分ですが、調査結果の分析を行い危険度判定を行う。こういった内容になっております。 ◆溝口 委員 区内の約5,000カ所余りのがけ・擁壁ですね、これを2年間かけて調査をすると、こういうことでございます。問題は、過去もこの調査を基づいて、たびたび是正の勧告をしていたけれども、なかなか是正されないと。これが問題ではないかと思います。現在、改修をされていないというものが、過去の判定の中で、危険度が大であるものの中の約20件、それから危険度が中くらいというものの中で約50件と。つまり70件のものが改修をされていないという、現在このような実態にあります。  問題はここですね、この改修を具体的にどう進めていくのかと。ほとんど民間ということもあって。なかなか難しいわけですが、そこら辺の取り組みについて伺いたいと思います。 ◎黒澤 都市開発課長 今回の調査では、委員ご指摘のがけも含めて、区内全域の調査を行って危険度を見直していきたいと考えております。といいますのも、昨今のがけ崩れ事故につきましては、委員ご案内のとおり、過去の調査で危険度の小さかったものや、新たな箇所で崩壊が起きているという実態もございます。これは以前の調査から約40年が経過したということで、経年劣化によって崩壊の可能性が高まっている。さらに調査後に新たに築造された擁壁の中にも、安全性を欠くものがかなりあると考えております。  そういう主旨で、新たな基準で危険度を評価し、所有者に対して改善を働きかけてきたいと考えております。なお、委員ご指摘の約70カ所につきましては、ご指摘のとおり、やはり非常に憂慮される部分でございますので、初年度にまず調査を行いまして、平成14年の追跡調査以降の状況変化を確認いたします。必要な場合は早急な対応を、昨年から開始いたしました助成制度を活用しながら働きかけ、対応を行ってまいりたいと思っております。 ◆溝口 委員 また、平成11年から14年も東京都の調査が行われたわけであります。急傾斜地の崩壊・危険箇所ということで、たまたま数字が一緒なのでこれは紛らわしいのですが、これも70カ所確認をされているということでございます。  区の今防災計画等にも載っているわけですが、この70カ所については今回の区の調査に含まれるのでしょうか。含まれると思うのですが、その対策についてはいかがでしょうか。 ◎黒澤 都市開発課長 委員ご指摘の、都の調査の70カ所につきましては、高さ5メートル以上の大規模急斜面ということで、この用件を満たせば安全対策の有無はかかわらず、急傾斜地崩壊危険カ所と位置づけられております。したがいまして、指定箇所であるということが、即がけ崩れの危険性が高いというわけではございません。  しかしながら、がけ高が高いということで、崩壊したときの影響範囲が大きく、被害も甚大になるわけですから、私どもとしても重要な調査対象であると考えて、調査を行ってまいります。都の調査結果も踏まえて、総合的に判断し対応してまいりたいと考えております。 ◆溝口 委員 調査の内容の充実をぜひお願いをしておきたいと思います。  それから次に、高齢者、あるいは障害者等の施設と隣接をするがけ、そして擁壁。この実態調査について伺いたいと思います。  去年の第3回定例会で、今、申し上げた、東京都が指定した70カ所、これを私は全部調査をしたということで、その内容を踏まえて質問をいたしました。驚いたことにそのうちの2割の場所に、区民利用施設が隣接をしていると、この実態があったわけでございます。その際もたしか藤田部長でしたか、実態については調査中ですと、このようなご答弁があったかと思います。  これを具体的にどう進めていくかというのが、大変近々の課題ではないかと思います。何度も話題に出ておりますけれども、昨年の九州あるいは山口の大きな集中豪雨災害。特に7月に起きました、山口県の防府市の特別養護老人ホームの土石流災害ということで、たしかお年寄りが10名程度でしたか、亡くなったという大変痛ましい事故があったわけですが。これを受けまして、全国すべての都道府県に対するアンケートが行われたようでございます。  その中で、土砂災害警戒区域にある災害弱者の施設が一体幾らだと。実に全国で3,000カ所ですね。2,960カ所にものぼるということが判明をしているわけでございます。これは実はいろいろな背景がございまして、国はいわゆる高齢者の施設が大変必要だということで、平成元年ですよねだいぶ前ですけれども、国のゴールドプランというのが策定をされました。このゴールドプラン推進によって、老人福祉施設等の建設を加速をさせようと、こういった動きがあったかと思います。  その結果、費用負担の見直しが行われまして、建設費の4分の3が国と都道府県が負担をすると。つまり特養を建設しようと、このような事業者の負担というのが従来の約4分の1になったと。こういったことが追い風となって、全国各地にこういった施設がぞくぞくとできてきた。そのときに各地方自治体は今度はそういった制度を利用して、今度は施設の誘致といいますか、そういったことで山間地とさまざまところに、こういった施設が建てられてきたと、こういった実態がございます。  そして一方、先ほどからちょっと触れておりますけれども土砂災害の防止法、これができたのが平成13年でございます。ということは、施設のほうがどんどん、どんどん時代の要請に伴ってできてきた。そして土砂災害防止法でこの危険区域等を指定をしてきたということですから後追いになってしまった。結果的に危険地域に特養ホーム等がたくさんできてきたとこういった経過があるのではないかと思います。  このようなことを踏まえまして、大田区内はたまたま幸いと言いますか、この土砂災害の警戒区域というのはないわけですけれども、先ほどから指摘をしておりますように、多くの危険ながけが存在をする。そして高齢者施設以外にも、例えば集会施設であるとか保育園でさあるとか、さらに区営住宅、こういった多数の区民が利用する施設といいますか、そういったものと数多く隣接をしていると。こういう実態が浮き彫りになっているわけでございます。  こういった対策が急がれると思いますが、その対応はいかがでございましょうか。
    ◎黒澤 都市開発課長 まず、実態に認識についてでございますが、急傾斜地崩壊危険箇所につきまして調査をしたところ、崩壊した際に被害想定区域に区施設が含まれるものということで、池上会館、田園調布富士見会館、南馬込文化センター、馬込東中学校、大田図書館これらがございます。さらに私立の幼稚園、小学校、都立高校、国立大学、神社、寺院、教会など、多数の区民が集まる施設が含まれているということは委員ご指摘のとおりでございます。これらの中には既に堅固に安全対策を施したものもございますが、自然がけのままのものや、やや劣化しているというものも見受けられております。  今後の対応ですが、来年度の実態調査におきましては、これら急傾斜地崩壊危険箇所を含めて、全対象箇所につきまして、がけに接する土地建物の用途・種別そういったものもすべて調査をしてまいります。そういった施設等の用途・内容も参考にしながら、今後の改善の働きかけを行ってまいりたいと考えております。 ◆溝口 委員 調査の充実をというお話なのですけれども、やはりそこが大事だと思うのです。どうせ2年間かけてこれだけの多額の金額をかけて調査をするわけです。従来はこのがけだけを調べればよかったというか、いうことがあったかと思うのですがそうではなくて、時代の進展とともに近所にいろいろな施設ができたりというか、いろいろなケースがあると思うのです。これは相隣関係というのかどうかわかりませんが、その周辺の状況等も、やはり合わせてこれは調べて行く必要がある。単なる調査をするのではなくて、そういう多角的な角度から調査をするといいますか、こういっったことも必要になるのではないかと思います。ぜひ、そういう取り込みをお願いをしておきたいと思います。  それから、都市整備費の審議なのですが、防災のほうにも非常に関係をしてきますのでお許しをいただきたいと思いますが、災害時の要援護者の避難の支援対策ということで、総務省の消防庁から平成21年度、今年度を目途に策定を促されております。全体計画の策定とか、あるいは要援護者名簿の整備、個別計画の策定と大きく三つの柱となっております。昨年11月の消防庁の調査結果によりますと、大田区はいずれも策定中と、このようにお答えになっていると思いますが、一日も早い策定が望まれますけれども、今後の見通しを伺いたいと思います。 ◎田中 防災課長 今現在ですが、福祉部におきましてひとり暮らしの高齢者、それから重度の障害のある方、あるいは在宅の要介護高齢者等を対象としました訪問調査が行われておりまして、災害時要援護者の名簿が今つくられている最中でございます。今年度を目標につくられているということでございます。  その先にあります全体計画でございますが、作成する名簿の活用方法ですとか、どのように関係機関に提供をしていくかとか、そういった中身を含めまして、福祉部門と一緒に検討会を、防災課も入って開いているところでございます。その中で全体計画を策定していくわけですが、その先には、外部の消防ですとか警察ですとか、あるいは町会・自治会をはじめとする、そういった関係者の皆さんに対して、情報提供のあり方ですとかそれから支援体制についての役割分担、これが必要になってまいります。そういった調整も図りながら、この全体計画、そういったものを盛り込もうということを、今現在調査しておりますが、これは来年度を目指してやっていきたいと思っております。  この全体計画をもとに、情報収集あるいはその情報の共有ですね、それから先ほど言いましたけれども情報の伝達、こういった総合的なネットワークの構築を進めていきたい。そのためには町会。自治会をはじめとします、地域の皆様のご協力、連携が欠かせませんので、そういうものを含めて、次の個別支援計画策定というものに結びつけていきたいと。そのために防災、それから福祉部という、組織の枠を超えた連携を図って取り組んでいくと、このように考えておるところでございます。 ◆溝口 委員 次に、同じく消防庁から避難勧告にかかる具体的な発令基準の策定が促されていると思います。この中で大田区の対応は、大田区地域防災計画に避難者の対策というのは記述はしているわけですけれども、国が示す内容、これが十分に網羅されていないということで、判断基準を年度内に定めると、このように回答をされていると思います。その後の状況につきまして、まず水害それから土砂災害、そして高潮の災害と三つパターンがあるかと思いますが、それぞれに対する対応を伺いたいと思います。 ◎田中 防災課長 まず、水害に対する対応でございますが、大田区の場合は平成20年3月に大田区ハザードマップを作成いたしまして、浸水予想ということをたてたわけです。これを元に国が言っているところ、国が避難勧告等の判断伝達マニュアル作成ガイドラインというのをつくっているのですが、そのガイドラインで言っているところの、対象となる災害の状況把握、それから避難すべき区域の指定、それから避難勧告等の発令の判断基準、それからその避難勧告の伝達方法ですね。こういったものをどうしたらいいかといったことを大田区版の水害に対する避難勧告の判断伝達マニュアルを今つくっているところでございまして、年度内を目標に、鋭意、進めているところでございます。  それから、高潮のほうにつきましては、先日も津波警報が出されたところでございますが、東京湾におけます津波につきましては、平成17年の中央防災会議、こちらで報告書が出されています。そのときに首都直下型の地震が来ても東京湾内では50センチ程度の津波だと予想されてございますので、津波に関する恐れは、東京湾の中では少ないのではないかと予測されている、そういう報告が出ております。  その防潮堤が東京湾には張りめぐらされておりまして、AP、荒川ペルというのですが、AP4.6メートルの高さで防潮堤があるので、高潮についても被害は少ないのではないかと思っております。ただ今後、東京都が、今、台風とか地震、それから水害に対する総合的な検討調査を今、進めているところでございますので、この検討結果を踏まえて、最新のそういったものがあれば、それに対応した対策を考えたいと思っております。  それから土砂災害ですが、これも先ほど言いました国のマニュアルで言っているところの、土砂災害の発生のある渓流や傾斜というのはないとなっています。委員も先ほど来おっしゃっていますが、土砂災害警戒地域あるいは土砂災害特別警戒地域といったものを幸いなことに区内ではございません。それで大規模な発生が予想されるような地域というのはないのかと思っておりますが、ただ委員が先ほどおっしゃっていますように、区内の70カ所に急傾斜危険地域ございます。この地域を含めて、先ほど都市開発課長が申しましたように、ここを含めて5,000カ所の調査をするということでございますので、この調査結果を踏まえまして必要な検討を今後高じてまいりたいと考えているところでございます。 ◆溝口 委員 大変にありがとうございました。今後とものご努力をよろしくお願いいたします。 ◆荒川 委員 都市整備費、蒲田駅周辺のまちづくりにつきまして質問をいたします。  蒲田駅周辺のグランドデザイン案が策定されました。そしてその後、パブリックコメントが区民の皆様から提出がされました。今後、具体的な取り組みが行われますことに期待を申し上げております。  グランドデザインに書かれてありますとおり、羽田空港に近接いたします立地を生かして、国際化を視野に入れてまちづくりを進めていくことは大変重要であると考えております。特に国際化を迎える羽田空港のポテンシャルを享受できる、絶好のチャンス、機会を迎えるこのタイミングに、グランドデザインの策定ができることを評価いたします。  蒲田の、まちづくりを考えたとき一番に力に入れていただいたのが、JR蒲田駅を中心にいたしましたエリアの再生であります。東口の住居と一緒になった商業ビルは、かなり老朽化されていると思います。また駅ビルは先般修築いたしましてグランデュオと一変されましたけれども、蒲田駅の中央改札で友人と待ち合わせしておりますと、これから5時を過ぎますといわゆる通勤のラッシュ時間になりますが、あそこに立っていますとバウンドして揺れるのですね、ものすごく。ということを考えてみますと、戦災復興でできた建物というのは機能更新の時期を迎えていると考えます。  今後、再更新に向けまして地権者ですかとか事業者、大田区が連携をして取り組まれることを強くのぞむわけでありますが、再更新に向けてはさまざま課題があると思いますが、建物を建てる上での重要な高さ制限につきまして問題提起をいたしたいと思います。  アラブ首長国連邦UAEのドバイに、ブルジュドバイという建物828メートル、そして160階という建物が完成をしております。なお、そのドバイは超高層が林立を今後するようでございまして、そのブルジュドバイの倍する1,600メートルの建物を建てるなんていうプランもあったようでありますが、今現在は1,200メート、これで計画が進んでいる建物が、今後近い将来に建つということも言われております。  隅田川のほとりに東京タワーよりも高い東京スカイツリー、これは2012年を目標で開業目標としておりますが、高さ634メートル。東京タワーの実に2倍というわけでありますが都心を一望できる世界一の展望タワーといたしましても観光の新名所として大変期待がされているところであります。  さて大田区はどうでありますでしょうかと考えていきたいのですが、蒲田でも東口のアロマスクエア、最近で西口の日本工学院専門学校、東京工科大学蒲田キャンパス。来月からデザイン学部、医療保険学部が開設されます。20階建ての新タワーができました。東口からその電子工学院が見えるようにもなったわけでありますけれども、高さ制限があるために、80メートルぐらいの建物の高さでおさえれらていると思うのですが、蒲田駅を中心にいたしますエリアにおきましては建築物の再更新をするには高さ制限というものがかかわってくるというわけでありますけれども、まず現在の航空法によりますと、蒲田駅周辺での高さ制限はどのぐらいでありますでしょうか。この制限に関しまして、また国の窓口はどの窓口になりますでしょうか、お答えいただけますでしょうか。 ◎津田 建築審査課長 航空法による建物の高さ制限は、空港事務所近くの基準点となる標点からの距離で計算することになってございます。具体的には、この点から半径4キロメートルまでが51.4メートルで、それ以降は50分の1の斜線制限がかかってございます。これで計算いたしますと、蒲田駅周辺は約90メートルという高さ制限になります。ただし、これにはすべての屋上突出物が含まれてございます。  窓口といたしましては、国土交通省、東京航空局、東京空港事務所となっております。建物高さ制限につきましては東京航空局のホームページでもごらんいただけることになってございます。 ◆荒川 委員 津田課長、長い間お勤めご苦労さまでございます。今月で退職されるということで。本当は、最後は、やはり今までいろいろ辛口でお話をさせていただいたと思うので、今日ぐらいはご卒業される方は質問をするべきではないとずっと思っていたのです。藤田部長にも答弁してもらおうかと思ったら何か皆卒業されるようでございまして。  大田区はこれまで空港と共生いたしまして空港政策に対して国に協力をしてきたところでありますけれども、内陸部におきましては航空機は9,000フィート以上飛ぶことになっております。左旋回や横田区域の部分解除によりまして、蒲田上空にも飛行機が白い飛行機雲を残しながら飛んでいると。  以前は横浜と川崎の間を房総半島を迂回してその上空を抜けていたと。横田区域の航空制限があったわけでありますけれども、それが一部解除になったということで羽田から房総半島の縁をなめながら、この蒲田をこっちから飛ぶわけですね。田園調布のほうから騒音問題だとかおしかりの声があるわけですけれども、子どものときから羽田周辺で育った私にすると、全く聞こえないに等しいぐらいの感じにあるわけでありますが、若干そういう問題も残しているわけでありますけれども、9,000フィートと言いますと2,700メートルであります。富士山が3,300メートルでありますし、剣岳で2,900メートルぐらいですから、そのぐらいの建物が蒲田駅、駅ビルがそのぐらいの建物、蒲田駅周辺にそういう建物が建ったとしましてもぶつかるようなことはないわけでありまして。  昨年の決算特別委員会総括質疑の中で申し上げましたけれども、羽田の人々にとりましてはこの飛行機の増発によりましての騒音問題、これは本来の沖合展開の原点の意味合いがあるわけでありますから、ここの部分につきましては、是が非でも国のほうに、一日も早くバッファーゾーンの設置をお願いしたい旨も、継続して要請をしていっていただきたいと思います。  現在の航空法によりますと、そういうことでありますけれども、建築物について航空法から照らし合わせて、高さ制限の緩和、もしくは撤廃、こういうものも国に主張していくべきであると考えております。せっかく建築物の再更新をしようと思っている事業者がおりましても、この航空制限がかかり制約を受けることは、東京という地価の高いまちの機能更新を進める上におきましても、有効な土地利用ができないだけではなくて、財産権にとりましても無用な制限であると考えております。  今後、蒲田のまちを再生していくに当たりまして共同化それから再開発といった取り組みも考えられます。そうした中で、よりよい民間開発を誘導いたしまして、魅力あるまちづくりを進めていく上で高さ制限を撤廃し、有効に建築物、建物の高度利用を図ることによりまして地域貢献、またアプリコのときもそうでありましたけれども、建築基準法によりまして総合設計制度の公開空地の活用、こういうような多くのメリットがあると思います。  大田区はこれまで連続立体交差事業に伴うまちづくりにおきまして、再開発においての航空法によります高さ制限につきまして、国に対しまして緩和あるいは撤廃の協議をしたことがあると聞いておりますけれども、どのような状況であったのかお尋ねをいたします。お答えください。 ◎廣瀬 連続立体事業再開発担当課長 京急沿線のまちづくりにおいては地区計画や再開発事業の都市計画手続の中で、東京空港事務所に当該地区の高さ制限に関する具体的な数値の確認を行っております。それに基づきまして、現在、羽田空港の標点から糀谷地区では約60メートル強、京急蒲田では約75メールを限度に建築計画が行われていますが、この高さ制限について緩和が受けられないかを平成17年及び平成19年に国土交通省と東京航空局保安部へ確認をいたしております。  都内においては、六本木ヒルズや東京ミッドタウン等、航空法の高さ制限を超えて特例的に建築された事例がありますので、平成19年当時はその点も確認いたしました。この事例では、既に航空法の高さ制限を超える東京タワーが存在していたために、その外側に位置する物件で特例が認められたとのことです。大田区で同様の高層建築物は存在しないために、当時としては残念ながら大田区では同様の考え方による特例は認められないという結論を出されたところです。 ◆荒川 委員 先週、水井議員が大田区は観光の目玉がないと、こういう指摘をされておりまして、まったく私も同感でございまして。先ほど岸田議員が桜の木をお持ちになって、洗足池の桜のお話をされましたけれども、大田区には大変、桜の名称が数多くございます。多摩川の河川敷もそうでありますし、馬込でもそうでありますし、池上本門時、そういうような桜の名称があるわけでありますが。今日はアプリコのとなりの本蒲田公園には大きなしだれ桜がありますが、少しずつほころびだしてきたということでございますので。これを観光スポットにと言っても、これはレベルが小さすぎて。例えば今の時期になりますと東北のほうへ、例えば岩手の北上ですか、秋田の角館だとか、青森の弘前公園、こういうのが桜のツアーでセッティングされている最中であるかと思いますが。国内外の観光客ツアーの皆さんをこれらの池上本門寺だとか、観光ツアーでセッティングするということは、非常に難しいと思うのですね。外国人がもし、さっきの洗足池のお花見の状態のところへ連れてきて、バスを降りた瞬間、なんだかサプライズツアーではないかというような、驚き。ミステリーツアーにしても旅行代理店はこんなものを組まないのではないかなと思うのですけれども。  蒲田駅周辺から、例えばこの建物からも富士山が眺望できると。また、羽田の沖から東京湾を望み、そして房総半島が見える。8月15日においては、蒲田から真横に花火大会が見れる。もし高層の建物がここにできるならば、360度のすばらしいパノラマが見られる。ランドマークになるようなスポット、こうなるわけでありますけれども。  横田区域の部分解除など航空事情の変化、このような機会をとらえまして、国際化再拡張によります航空需要の増加に対応していく羽田空港と、これからも調整していかなければいけない大田区にとりまして、せめて制限の緩和、高さにおけます撤廃、これにつきまして改めて国のほうに要望をしていくべきであると思いますが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。 ◎玉川 空港担当課長 航空法に基づきます高さ制限でございますが、空港に発着する航空機の安全であるとか、着陸をやり直す場合の安全などを確保するために空港の周辺における建築物等に対する規制でございます。これは国際的な基準に従って定められていると聞いてございます。  しかし、この結果、委員ご指摘のとおり、建築計画の内容によっては建物の高さ制限を受けるということになりますので、例えば蒲田のグランドデザインを今後、具体化を進める上で支障となることも想定されるわけでございます。  私ども所管する国土国通省の航空局とは航空機騒音であるとか、あるいは空港の跡地の問題など、いろいろやりとりをさせていただいてございます。今後、この航空法に基づきます高さ制限につきましても、現行規制の合理性など、機会を捉えて話をしていきたいと、このように考えております。 ◆荒川 委員 ありがとうございました。  最後に一言、今グランドデザインと言われましたけれども、いわゆるグランドデザインはイコール、グラウンドゼロ。グラウンドゼロと言ったときには9.11のニューヨークのツインタワーの状態ですから。それからまた、爆心地でありました広島、そうなるわけですけれども、いわゆるゼロの発想で、新たに蒲田のまちをつくっていく。大勢の皆さんをこの蒲田に、この大田区に、世界じゅうからおいでいただく、こういう視点で新しくぜひ皆様のお力を結集していただきたいと、要望させていただきまして終わります。ありがとうございました。 ○松本 委員長 この際、会議時間を若干延長して審査を進めていきます。  では政友会、質疑を願います。 ◆田中 委員 ご苦労さまでございます。今、質問をされました荒川委員、それからその前に質問をされました大森委員と若干かぶる部分がありますが、設問等が違いますので、そのまま質問をさせていただきたいと思います。  蒲田の周辺地区グランドデザインに関してでございます。事項別明細書179ページ、1蒲田駅周辺のまちづくり、蒲田駅周辺地区の整備にかかわる地権者意向調査、周辺開発及び基盤施設整備促進支援委託2,300万円余に関連して何点か伺います。  本年1月、蒲田周辺グランドデザイン素案が示されました。私も幼少のころから蒲田周辺を見て、育ってまいりましたので、いわば蒲田駅周辺の発展とともに歩んできたと言えると思います。  近年、蒲田駅周辺は産業プラザができ、アロマスクエア、アプリコの開館、大田区本庁舎の移転等が行われるとともに、JR蒲田駅西口には電子工学院、東京工科大学の大規模な拡充や移転が進むなど、大きく変わりつつあります。  一方、蒲蒲線、新空港線の整備促進に向けての取り組みの強化。また、羽田空港の第4滑走路が本年10月に供用が開始されるとともに国際線も運行され、再国際化されるなど、大田区全体の問題ではありますが、蒲田駅を取り巻く環境も大きく変化をしています。  しかしながら、蒲田駅周辺のまちの骨格は戦災復興の区画整理事業が行われて以来、まったく変わっていない現況にあります。そのような中、本区の大きな課題の一つである蒲田駅周辺の整備のあり方やその方向性について、現況の把握や課題を整理し、一定の方向性を持ちながら、まちづくりを民間に対する誘導を含めて進めていくべきだと考え、そのためには蒲田駅周辺のグランドデザインの策定が不可欠と考え、私ども議会も平成20年5月に調査事件を中心核及び地域核の整備開発について、また本区のこれからの観光政策の重要性にかんがみ、開発・観光対策特別委員会を設置し、観光施策のあり方とともに本問題に積極的な議論を積み重ねてまいりました。  また、行政当局も大きな課題であるとの認識のもと、議会あるいは区民の意見・要望も踏まえ、蒲田駅周辺の人の流れや土地活用の実態の把握を進めるなどの努力を続け、平成20年3月、今から2年ほど前ですが、蒲田駅前、東西交通広場再整備基礎調査報告書を作成し、そのことを受け、特別委員会発足の半年後の平成20年10月に蒲田駅周辺地区グランドデザイン策定庁内検討会を設置するとともに、翌11月には蒲田駅周辺地区及び大森駅周辺地区グランドデザイン策定にかかわる学識経験者検討委員会の設置等を経て、昨年の3月に蒲田駅周辺地区グランドデザイン策定調査報告書をとりまとめ、翌4月にそのことをもとに最終的なグランドデザインを策定するため、グランドデザイン策定庁内検討委員会を立ち上げ、学識経験者との数度にわたる検討会や地元の皆様との意見交換会、庁内検討会を経て、本年平成22年1月に蒲田駅周辺地区グランドデザイン素案の策定となりました。現在は素案に対するパブリックコメントも終了し、あと1、2カ月で成案を得る、こういうところまでやってまいりました。  快適で、安心・安全で、活力ある大田区づくりに責任を持つ、行政の当然の仕事ではありますが、本区担当部局の職員、それから学識経験者の皆さん、それからかかわっていただいた区民の皆様のお力添えに心より感謝を申し上げる次第でございます。  本グランドデザイン素案は蒲田駅周辺の現況をとらえ、東西通路や周辺地区の再更新、駅前自転車駐車場の整備の問題をはじめ、日ごろ私ども議員や区民か感じている課題もよく整理され、その解決に向けた方向性についても想定内とはいえ、十分評価できるものとなっています。  同時に最も大切なことは、いかにこのビジョンに掲げられていることに取り組んでいくかであり、1日も早く具体的な取り組みを進めていくことが重要であります。またまちづくりは1年、2年でできるものではありません。素案に示されているとおり短期、中期、長期的にそれぞれの施策に一歩ずつ着実に取り組んでいくことが大切であると考えます。  さて、素案の中では蒲田の強み、弱みについて整理してありますが、蒲田の弱いところを補い、強みを生かしたまちづくりに大田区はもちろんのこと、地域事業者も取り組んでいただくことによって、蒲田のまちの活性化へつながっていくものと考えます。さらには、これまでの歴史的な経過への配慮、社会経済情勢、人口構成の変化への適切な対応、羽田空港の国際化、再拡張を契機とした商業・業務の活性化、地球環境への配慮等が蒲田のまちづくりで重要なポイントとなります。  したがって、将来に向けて蒲田のまちがどうあるべきか、これらの素案を考慮し、要素を考慮した検討を行い、きちんと考え方をまとめることが重要と考えています。  グランドデザインはどのようなところを重点としてまとめたのか。また、まちの将来像を実現していくために、今後どのように取り組んでいくのか、まず最初にお伺いしたいと思います。 ◎齋藤 蒲田地域計画担当課長 蒲田のグランドデザインでは、委員ご指摘の戦災復興、土地区画整備事業から変わっていない現状や、その一方で、羽田空港再拡張国際化など、新たな動きを大きな周辺状況としてとらえまして、地球環境や都市環境の視点などもあわせ持ちながら、蒲田のまちの将来の方向性を考えておりまして、これらをもとにまちの将来像、基本方針、まちづくりの目標、アクションプランを示させていただいております。  また、今後の取り組みでございましてが、すぐに着手できる事業は鋭意進めていきまして、比較的お時間を要するものにつきましては、まちの方と丁寧な検討や調整を重ねるなど、これも委員ご指摘のとおり、短期、中期、長期の段階的な実施、これを考えてございます。 ◆田中 委員 そういうことだと思います。駐輪場の整備や東西通路の確保に関する課題等が残っておりますが、これまで蒲田駅周辺のまちづくりについてはシンボル道路の整備やアプリコ等の開発、先ほども申し上げましたが、本庁舎の移転など、ハードの面の整備が着々と進んでまいりました。  一方、民間の建築物については、先ほども申し上げましたが、第2次世界大戦後の戦災復興事業などの整備にあわせて建設されてきたもので、駅周辺の建物は老朽化し、その機能更新が求められているものが少なくありません。  また、駅前広場や周辺道路を整備するために、土地区画整備が行われ、土地の所有者はその用地を提供したという歴史があります。しかし、羽田空港の国際化を契機に公共交通のさらなる充実や交通結節機能を向上させるためには手狭となった広場などの拡張も必要となってるのが現状と考えます。  広場や道路を拡張するために一度用地を提供した地権者にとっては、また広場が足りないから用地を行政に取られるのかという意見もあると考えます。このことが蒲田駅周辺の開発の難題ではないかと考えます。  難しい問題ではありますが、今後、広場の拡張の可能性を早急に探究すべきであると考えますが、今現在どのようにお考えか、お伺いをいたします。 ◎齋藤 蒲田地域計画担当課長 駅前広場の機能を高めるためには委員ご指摘のとおり、面積の拡張が必要になることが予想され、その確保について今から対応していくことが必要であると認識しております。  現在は、駅前周辺の空き地の発生や土地の売買などの情報収集に努めているところでございますが、来年度、蒲田駅を中心とする地区整備を具体化していくために課題となっています東西自由通路、それから地下の自転車駐車場の整備などを含めた駅前広場の機能の向上について掘り下げた検討を進めたいと考えております。その中で必要な面積とその確保の方法、また広場自体の機能強化、これを図るための方策についても精査を行っていきたいと考えております。 ◆田中 委員 駅周辺の再開発に川崎や横浜などの政令指定都市や、一般市ならば市税を導入しても開発後は都市計画税や固定資産税、法人住民生が市に納められるために自治体側の誘因効果が大きく生ずるわけでありますが、特別区の場合は税がまず東京都に入るために、財政上のメリットが働かないという問題があります。  こうした特別区特有の財政面でのデメリットを解消しながら、こうした特別区特有の財政面でのデメリットを解消しながら、都市基盤を含めた機能更新を考えていくことが求められていると思います。  都区のあり方検討の中でも、都市計画税等の配分は大変問題であると私は思っております。こうしたまちの機能更新をしていくためには税制面での配慮、都や国の制度を新たに設けること、そして補助制度をうまく活用していく必要があると考えます。  現在、補助金のあり方も大きく動いているようでありますが、現状の特別区の立場では、こうした動きにも配慮したまちづくりをせざるを得ない状況も現前としてあると考えます。そのことを区の職員、あるいは私ども議員も理解した上で、それでも蒲田のまちづくりを進めていくことが大田区の発展に必要と考えます。  そこで、今後のまちづくりを進めていくにあたって、都や国とも連携していく必要があると考えます。いわば行政側の体制の整備の問題であります。都や国との連携について今現在どのようにお考えか、お伺いをいたします。 ◎齋藤 蒲田地域計画担当課長 まちづくりの制度設計や資金調達という面でも、またご指摘のように特別区としてのデメリットを解消するために国や東京都と連携していくことは大変重要なことと私どもも認識しております。  駅周辺の整備計画の検討では、国、それから都の協力も得ながら適応する制度や補助金の活用などはもとより、整備の手法についても幅広い検討が必要であるとも考えております。  そのためには当議会の力強いご支援が必要になると考えておりますので、ぜひともご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。 ◆田中 委員 美化活動や地域清掃など、地域が取り組んで来たソフト的なメニューもこのグランドデザインには含まれているわけでありますが、今後、地域力との連携を基本にまちづくりを進めていくことが重要であるとビジョンの中でもうたわれています。  基盤整備におきましても地域の協力、さらには事業者の協力が不可欠であります。第7章では、いかに今後進めていくのかが整理されています。この実効性を高めるためにも行政がやるべきこと、民間事業者がやるべきことについて、区がきちんと整理・把握をし、民間の動きへの支援も区として可能な範囲で積極的に取り組んでいくことが重要と考えます。駅周辺を中心とした皆さんにも問題意識を持ってもらい、区がまちづくりを誘導してくことが重要と考えています。  今後、まちづくりを進めていくあたり、区は地域の皆さんにどのように対応していくのか。具体的には商店街やまちづくり協議会との連携や、建物更新を必要としている権利者のみなさん、こういうみなさんの声を吸い上げ意識を共有していくのか。それらを含めてどのような支援が考えられるのか、お伺いをいたします。 ◎黒澤 都市開発課長 委員ご指摘のとおり、区も地域との連携によるまちづくりが今後より、一層重要であると考えております。地域の方々と問題意識を共有しながら、グランドデザインにそって支援を行っていく考えでございます。  具体的には魅力あるまちづくりのための商店街のまちなみ整備、あるいは回遊路づくり、緑化や放置自転車対策等の都市環境の向上など、さまざまな課題につきまして、商店街やまちづくり協議会の皆様とともに知恵をしぼってまいりたいと考えております。  また、建物の更新についてですが、蒲田の過去の整備経過を踏まえた上で、新たな共同化や協調建て替えの方策、手法の検討が必要であると考えております。  この点につきましても、底地を持つ方、上物を持つ方、それぞれの権利者の意向をきちんと把握しながら、有効な支援を行ってまいりたいと考えております。 ◆田中 委員 今の答弁のような、さまざまな課題があるわけですが、行政側の整備の問題、それから地元の関係者の皆さんに対する我々の対応の問題等を含めて、しっかりと計画を進めていっていただきたいと思います。  このことを進めていくために、行政内部の連携が欠かせないと考えます。中心市街地活性化計画は産業とまちづくりの連携で取り組むことによって、まちの活性化を目指していく計画であります。これからハード面の整備が行われていくと思いますが、ハード面の整備は時間とお金がかかります。一方、観光政策や商業政策はソフトな対応が可能であり、すぐにも取り組めることでもあります。蒲田は飲食のまちとしての魅力も持っていますし、松竹キネマなどの歴史や大田区を特徴づける銭湯、アプリコなどの文化拠点も持っています。国際化する羽田空港にもっとも近いJRの駅が蒲田であります。ぜひ困難な課題がありますが、これは議会でもいつもそういう意見が当然、出てくるわけでありますが、観光・商業政策として、蒲田にスポットをあてて、積極的な取り組みをお願いをしたいと存じます。  現在、大田区としてどのような観光・商業の取り組みを考えているのか、お伺いをいたします。 ◎青木 観光課長 蒲田駅周辺は来訪者も非常に多く、ご指摘のとおりで、歴史や文化の感じられる観光資源が数多くあると認識しているところでございます。大田観光施行プラン推進のための重点計画におきましても、蒲田を拠点とした都市観光への取り組みというものを位置づけているところでございます。蒲田の魅力を発信し、さらなる来訪者の集客を行うと計画をしてございます。  現在は商店街をはじめ、地域の方々が行う駅前でのイベントや、また観光協会がマップの作成、さらに大田浴場連合会の銭湯ウォーキングなど、商店街をはじめ、地域の方々が行う事業を支援しているところでございます。重点計画に基づきながら、引き続きこのようなイベント事業などを支援してまいりたいと思ってございます。 ◆田中 委員 大変に難しい取り組みでありますが、蒲田駅西口広場では、町会あるいは商店街、あるいは蒲田大好き委員会等を中心にかなりの数のイベントが行われていると思います。それから銭湯のウォークですが、私も出発時と帰ってくるときに拝見をさせていただいておりますが、それらの支援も含めて、今後とも観光課としてしっかり取り組んでいっていただきたいと思います。  次に、駅周辺のハード面の取り組みについて伺います。蒲田駅周辺の商業の活性化や観光拠点としての魅力を高めていくためには、駅前の区役所やアロマスクエア、アプリコ、そして大学が併設される工学院など、多くの人々が利用する施設があります。駅から施設まで来ただけですと、活性化は限定的なものとなります。商業を営んでいる方の努力にも期待をいたしておりますが、地域の方と一緒になって、行政もまちの魅力を高める努力が当然、必要であります。  そこで、既存の道路や呑川を活用した回遊性の確保、これは当然、グランドデザインにも出ているわけでありますが、積極的に進めていただきたいと存じます。過去に逆川の整備に向けて、旧逆川でありますが、地域と区が協力していた時期がありました。そして、このグランドデザインの検討と連動して、再び整備に向けた検討が始まっていると聞いています。呑川について、議会でもいろいろな議論がありますが、この水質浄化対策、あるいは緑道の整備についても積極的に行っていただきたいと存じます。  これらの整備は短期的に、ある部分は取り組んでいける内容と思います。旧逆川の整備や呑川緑道の整備について、具体的な計画や内容について、現在どのように考えているのか。一定の整備がなされた段階で、まあ、サインの整備も必要と考えますが、そのことを含めてお伺いをいたします。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 逆川の道路と呑川緑道ですけれども、逆川道路につきましては、本年度地域の方々と検討会を何回も行ってきて、電線地中化、車道の一方通行化、両側歩道の設置などを今、考えております。今後は警察協議をしていきたいと思っております。22年度には実施設計に進んでいくというところでございます。  呑川緑道の整備につきましては、植樹帯とか遮熱生舗装、それから、サイン、LED等を設置していきたいと思っております。21年からの5カ年で1,500メールぐらい。21年度は370メールやりましたので22年度は390メートルぐらい、呑川をやっていきたいと考えております。  東京都も壁面の色を塗るとか転落防止柵をかえていただいておりますので、そこを連携して進めていきたいと思います。あと、サインのお話がありましたけれども、22年度に予備設計の予算をお願いしているところでございます。 ◆田中 委員 次に、グランドデザインにも表記してありますが、呑川沿いの、工学院側のところに、私ども議会も了承して、公園をある意味でつぶして、暫定的には駐輪場がありますが、ぜひそのことを進めることによって、ぜひそこも自転車駐輪場の要領確保、大きく確保すべきで、そういうことの中で整備をしていただきたいと思います。  いずれにしても、現在、自転車対策の総合計画が策定されていると思いますが、蒲田の駅前の地下等を活用した駐輪場の整備については1日でも早く取り組んでいく必要があると考えます。駅前の地下、自転車駐車場整備検討を速やかに進めるべきと考えますが、今現在どのようにお考えかお伺います。 ◎杉村 都市基盤整備部参事〔都市基盤管理課長〕 グランドデザインの中でも駅前とか区道の下に地下の駐輪場が位置づけられておりますので、方向性が示されています。整備にあたってはいろいろ費用対効果を考えていかなければいけないと思っております。自転車も排除するだけではなく、共存したまちにしたいと思っております。  今ご案内のように協議会で、とめる、走る、守るというテーマで議論を展開していただいておるのですが、この議論の中で自転車駐車場の整備についても取り組んでまいりたいと考えております。 ◆田中 委員 ありがとうございます。よろしくお願いします。  藤田部長は大田区職員として、少なからず蒲田のまちづくりにかかわってこられたと聞いています。また、現在このグランドデザイン事業の担当部長であります。今月末で、津田課長というお話もありましたが。まあ、部長も今月で定年を迎えられると聞いて、びっくりをいたしております。遠藤部長や金澤部長もそうですかね。  そこで、担当部長として、多分、大田区民も蒲田の発展を期待しておりますし、区民説明会やパブリックコメント、協議会等で出た意見や要望もかなり取り込むべきは取り込んでいるのではないかと思いますが、それらを統括してきた部長として、どのような思いを込めてこのグランドデザインをまとめてきたのか、お伺いをいたします。 ◎藤田 再開発担当部長 担当としての思いまでお聞きいただきまして、本当に恐縮しております。ちょっと昔の話をさせていただきますが、昭和60年12月に蒲田東口まちづくり協議会が発足をしましたが、この少し前から蒲田の担当として地元の皆様のお世話になっております。  さまざまな勉強をこれまでさせていただきました。今の私があるのは蒲田の皆様のおかげと考えております。これまでシンボル道路事業であると、地元の方々がおやりになったポプラードの事業、それから先ほど委員のお話にもありましたけれども、アプリコのあるアロマスクエアとか、そういった計画にも携わらせていただきまして、思い出深い仕事をさせていただきました。その都度、蒲田の皆様にはお世話になりまして、大変感謝をしているところでございます。
     蒲田駅の周辺グランドデザインでは、今お話をした蒲田の方々の顔を思い浮かべなら、少しでもお役に立ちたいと考えておりまして、これまでの歴史を踏まえながら、それから蒲田のよさも生かしながら、できるだけ実際の事業につながればいいなということで考えてまいりました。この間にも、まちの皆様、議員各位、さまざまな方からご意見や励ましをいただきまして、なんとかまとめることができました。本当にありがとうございました。 ◆田中 委員 あとは時間がないので、質問はやめます。  それで、藤田部長もそれだけ努力をされたし、退職された後も担当部局、あるいは我々議員にもこの計画を進めていくためにご指導をいただければありがたいと思います。  東西通路について触れておりませんが、今のグランデュオ、これは東側は昭和37年、45、6年前になりますが。西館は昭和45年ですから、40年近くになります。改修はしましたが、多分もってあと10年ぐらい。グランドデザインでも東西通路については工学院のほう、北側ですね。南側はユザワヤさんのほう、真西で言えばですね。真ん中は駅、グランデュオの中ということになりますが。多分、向こうの説明では10年ぐらいで取り壊してと聞いておりますが、いずれにしても10年、ではその東西通路は何もしなくていいのかという問題もありますし、10年があっという間に来てしまうのではないかということもありますが。いずれにしても、東西通路についても検討を加えて、可能な限り、存続が可能であればそのまま設置をするということを含めて。  あるいはグランデュオにしても、10年後に建て替えるにしても、その10年後から協議をしてもしようがないわけで、基本はずっと前からやはり協議の場に入るなどしながら、中央の東西通路はJR側にこういう協力をしてもらいたいなどを含めて進めていかなくてはいけない課題だと思います。  あと、駅前広場等の問題もありますが、時間となりましたので、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○松本 委員長 本日は、この程度をもって予算特別委員会を閉会いたします。                午後5時07分閉会...